対戦相手のウェートオーバーに翻弄されてきた岩佐が、
また対戦相手のタパレスのウェートオーバーに直面し、
そして見事それを乗り越え戴冠した。
前日計量では岩佐、タパレス共に一発クリア。
WBA、WBC、WBOならこれでオールオッケー。
でもIBFは当日にも計量があって、戻るウェートが制限されてるんですな。
増量は10ポンド以下というIBF制限をタパレスは133.4ポンド(60.5kg)と1.9ポンド(860g)オーバー。
一旦体重を落とした後に、安心してリバウンドなんて、
きっどさん、とても他人とは思えないぞタパレス。
岩佐、相手のウェートオーバーに翻弄されたのはこれが初めてではない。
昨日にも
「体重オーバーされた側の救済措置も考えて欲しい」
なる記事が載ったくらい。
『3年以上前の2016年11月19日ーーー。岩佐はコネチカット州のフォックスウッズ・リゾート・カジノでIBF世界スーパーバンタム級6位のルイス・ロサ・ジュニア(アメリカ)と挑戦者決定戦を行う予定だったが、前日計量でロサに体重超過があり失格となったため、試合は中止となった。 』
WOWOWでは「これでタパレスが勝利した場合は王座は空位 」
とアナウンスしていたけど、これは間違いで後に訂正してる。
事実は二回目の計量をクリアして、タパレスはなんとか王座を目指しリングに立つ。
試合は一進一退。
岩佐が3Rにダウンを奪うも、偶然のバッティングとパンチが同時に入ったもの。
レフェリー はダウンを認めるも、ジャッジはどうとっていたか判断が分かれそう。
判定になると、どちらへ転ぶか微妙な、両社とも勝負をかけた11R、
岩佐の鮮やかな左ストレートが決まりKO!
見事IBF世界スーパーバンタム級暫定王座を戴冠した!
そして、この岩佐が着ていたガウン
ここに金魚を描いたのが、あやにゃんパパこと
岩田明久氏。
すっかり幸運の金魚となった!
岩佐のゴールはまだまだこんな所ではない。
IBF正規チャンピンとの団体内統一戦を控え
その正規王者ダニエル・ローマンはWBAスーパー王者でもあるビックネーム。
もし団体内統一を成し遂げた末には井上尚弥に次ぐ世界的な選手となれる。
今回もNYのリングだし。
更に、更にその先、Sバンタムに階級を上げたネリとの対戦でも実現した日にゃあ。
体重大幅オーバーのネリに敗れた山中と、
岩佐は日本バンタム級王座を争い、そして敗れ去っている。
当時はまだ若手のホープだった岩佐、
7年後、岩佐はIBFSバンタム級の防衛戦を行い、
この日のメインイベントが、あの大幅体重オーバーネリv山中戦。
いろんな因縁に結ばれた両者が拳を交え、
岩佐が悪者ネリをリングに叩きつけたら、
そして、その日のガウンにもあやにゃんパパの金魚が泳いでいたら。
そう夢は再び歩き出し、まだまだ始まったばかり。