まず、この登場した三人の関係を見てみよう。
A「あーあ、あたしCくんのこと好きだったのになぁ」
このことからAはCが好きである。次に
A「あいつ(C)、おまえ(B)のこと――――、いや何でもない」
A「いや、あたしが告白する相手間違えそうになっただけだよ」
これはCがBのことを好きだったと分かると思います。
B「あんなに頑張ってたのにね。なんていうか、報われないわね」
B「悔やみきれないわよね……。きっとCくんも今頃、同じ気持ちね」
など、BはAの恋を応援していた雰囲気である。
つまり、好きの矢印は流れ的にはA→C→Bという感じで、
最後に、BはAを応援している。
つまり、好きの矢印は流れ的にはA→C→Bという感じで、
最後に、BはAを応援している。
とここまでは問題ない。
次に
次に
A「ごめん、私ら同じ状況なのに」
という言葉である。
もしCが死んでいたなら、この二人は同じ状況なのか? という話だが、
Aにとっては好きな人、Bにとっては友達の好きな人くらいと、
Aにとっては好きな人、Bにとっては友達の好きな人くらいと、
とても同じ状況には見えない。。
もしかしたらこの解釈を実はBもC好きだったと考えることもできるかもしれない、
それをAが言うのはちょっとこの流れからはやや違うと思われる。
もしかしたらこの解釈を実はBもC好きだったと考えることもできるかもしれない、
それをAが言うのはちょっとこの流れからはやや違うと思われる。
しかしCが死んでいないのなら、誰が死んでいるのだろうか?
A「死ぬんなら、死ぬんならさ。告白してから、っ――くそ」
とあるように、確実に誰か死んでいる。
これの答えは先ほどの
A「ごめん、私ら同じ状況なのに」
という言葉にある。
そう、死んだのはCではなくAとBの二人、
この話は幽霊となった二人の会話だったのである。
つまり
A「……あいつのことだからな。(あたしらが)死んだことをまだちゃんと理解してないかもな」
という( )の中身が入るのである。
そして最後の場面。
A「いや、あたしが告白する相手間違えそうになっただけだよ」
B「? 変なAちゃん」
A「……きっとあいつ、あんたの後姿を追うのかな……」
この最後の台詞。
もしCが死んでいたのなら、
Cが背後霊になってBの後ろにいるかも、という台詞になるが
死んでいるのはAとBである。
死んだBの後ろ姿を追う……。
AはCの仲間入りがそう遠くない事を言っているのである。
Cが背後霊になってBの後ろにいるかも、という台詞になるが
死んでいるのはAとBである。
死んだBの後ろ姿を追う……。
AはCの仲間入りがそう遠くない事を言っているのである。