意味がわかると怖い話２９５４ 「5億円と命と犯人と」

視界がボヤけてしまう程の大雨が降るある日の事、5億円もの大金を積んだ現金輸送車が襲われ、現金5億円と助手席にいた作業員の命が奪われるという前代未聞の大事件が起きた。



被害に合った時間は23時30分頃から、24時頃で大雨で視界が悪く目撃証言はない。

そして、事件から約3時間経った深夜3時頃、運転手の男が事件現場の輸送車の中で保護され、事件が発覚したのである。


これといった手がかりがない中、唯一の手がかりである運転手の証言を聞いてみると…

「私が山道で輸送車を運転していると、助手席の相棒が小便がしたいと言い出しまして…山道で人がいないとはいえ、外は大雨ですし、もう少し我慢できないかと聞いたんです…
それでも、我慢できないと相棒が言うので途中で車を停め、相棒が小便をしに行きました。

その時です…バーン！と音が聞こえて…
大雨で視界が悪かったのでハッキリとはわからなかったんですが、車から5mくらい離れた所でフロントガラス越しに相棒が倒れたんです…
そしてその瞬間、運転席にいる私の右こめかみに冷たくて硬いモノが当たりました…。

私はすぐに状況を把握しましたよ…ぁあ…殺されるんだって…

しかし、犯人は引き金を引かずに私の鼻を残して目と口をガムテープでグルグル巻にし、荷台の鍵を要求しました。

私は命には変えられないと思い、言われるままに鍵を渡し、先ほどあなた方警察の方に保護していただくまでずっと運転席にいました…ハ…っハックション！！
すみません…全身びしょ濡れで長時間ジッとしていたもんですから…

ただ…犯人の特徴は覚えています…顔はマスクで隠れていましたが、身長は大体170後半か、180cmくらいで、声は低めの男、服装は全身黒のカッパみたいなのを着ていました。どうか、犯人を…相棒の仇をうってください…！」

被害者の男は目に涙を浮かべ悔しがる表情をしている。

そして、3日後…捜査のかいがあり、犯人と思われる容疑者が絞られた。

その時間アリバイが無く、被害者の証言と一致し、最近散財が酷いと噂の男4人を重要参考人に、
そして、唯一犯人を目撃した被害者1人を、犯人の確認と銘打って署に呼び寄せた。

男達の名前は、

まず被害者の名前から、

増田わたる（29）

重要参考人の4人は、

金内 暮夫（30）

陳（？）

朴河 伴任（33）

森口 ゆうと（26）



そしてこの日、一つの大事件が幕をおろした。 

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