この話は、普通に読めば胸糞悪い話だが、
意味が分かると怖い反面、ちょっとだけ語り手が救われている。
いつも自分のせいにしてくるクラスメートが、自分のせいにしてこない、
担任の、「どうしてお前がここにいる。」という発言、
そして机の上に置かれていた菊の花。
担任には見えてしまっていたようだけど、生徒たちには、彼女の姿が見えなかったのであろう。
つまり、これはいじめの「葬式ゲーム」ではなく、
語り手は本当に既に亡くなっているのである。
いじめっ子のリーダーが置いてくれた菊の花は、
「お前なんか死んじまえ。」なんて意味じゃなくて、
罪悪感から置いてくれたのかもしれない。
自分達がいじめていたせいで、語り手がが死んでしまったのだから、
って救われる??