昨日は閉店後、フォルツァ総曲輪で上映中の「
SOUL RED 松田優作」観てきました。
お腹が空いていたのでパンを買ってから時間ギリギリに滑り込み、でもパンに手をつけるのを忘れていたくらい見入ってしまいました。
画面から感じる凄いエネルギーに手足がピリピリするほど。
圧倒的な存在感と輝きでした。
ひたすら自分の求めるものを妥協せずに表現していた人。
役を演じているのに、そこにはいつも松田優作が存在していて、存在することで何かを伝えようとしていて。
本気で言い訳のない生き方は、妥協だらけ言い訳だらけの私には、ひたすら憧れで、尊敬の念を抱いています。
自分を貫ぬく意志の強さとブレない真っ直ぐな気持ち。
もうカッコよすぎます。
ぼ~っとなって映画館を後にしました。
ところで、映画の内容はというと、過去の作品やインタビューの間に沢山の人が松田優作への思いを語るという構成でした。
同じ役者である息子さん二人のコメントは、今までの私の印象とは反対で、兄の方が繊細で弟の方が男っぽい感じがしました。
10年後の二人が楽しみです。
私の好きな作品「それから」の森田監督も登場して、同じところを目指していたと言っていたのが、意外なようで納得できるような。。。
あの夏目漱石の作品で、自身とは正反対の情けない主人公の苦悩を演じている松田優作がとっても良かったですね。
その静かな佇まいがまたいいのです。
それから、宮藤官九郎さんが「家族ゲーム」の影響を受けていると言っていたのですが、それはすごく感じます。
宮藤官九郎作品の松田優作も観たかったような気がします。
吉永さゆりさんは、包容力のある人だとコメントしていました。
心も大きな人だったのですね。
共演の映画は観ていないのですが、ドラマ「夢千代日記」は泣けました。
最後に一番心に残ったのは、遺作となったハリウッド映画「ブラックレイン」のオーディションの演技でした。
その一瞬の表情と目の強さは、若い頃と同じで。
また、映画への情熱が湧いてきていたのだろうな。。。
あの役も凄かったけど、全然違った静かな役でもきっと世界は驚いたと思います。
ほんとうに、もっともっと観たかった。
まだまだ感じたことはあるけれど、やっぱり松田優作は永遠でした。
観に行けてよかったです。。。最後のお客様ありがとうございました。