その場所で土を触っていると、ふと懐かしいような不思議な感覚が蘇る。。。
土の感触 、広がる原風景、先生の彫った石版の模様。
昨日は、器にプエブロ・インディアンの遺跡に残る岩絵や古い土器の模様を彫りました。
その場所に出会う少し前の2000年の5月。。。名古屋のボストン美術館に「母なる大地の声」というプエブロ・インディアンの美術展が開催されました。
「スピリットの器」というプエブロ・インディアンの土器とそのスピリットを紹介した徳井いつこさんのエッセイを読んで間もない時だったので、引き寄せられるように名古屋へ。
そこで本の中のプエブロ・インディアンの土器を実際に見ることが出来ました。
そして、最初に目にしたこの土器に風の渦を感じて、意識が吸い込まれそうに
あれから、11年。。。まだその感覚を覚えています。
でも、私の興味はネイティブアメリカンからネイティブモンゴロイドへと広がって、器を作りたいというよりも、石版に形を彫りたいという衝動に駆られていて。。。
岩絵や古代文字のような単純な形を彫っていると、過去、現在、未来という時間の概念は無くなっていくような気がします。
その感覚が、魂の記憶なのかもしれませんね。
石も同じで、遠い昔の潜在意識の中にある記憶を呼び起こします。
器の中には、入れたい石があります。
これは私の夢物語で、のあさんの自主陶芸の邪魔をしているだけなんですけど、やりたかったことをさせていただいて、本当に感謝しています。
のあさんの精神は、ネイティブそのもので、居てくれるだけで安心。
その場所と先生に出会えたことが、当店を始めたきっかけにもなっています。
石と出会い、自分を思い出せる場所になっていって欲しいです。