工学博士であり、作家でもある森博嗣さんのエッセイです。
本当はSF作品が読んでみたいと思ったのですが、長編なのでまずは気軽に読めるエッセイを本屋さんに探しにいきました。
何冊か手に取ってみて、パラパラと目次を読んでみて、結局は表紙の雰囲気で決めるのはいつものこと。
今回は当たりでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/dc/deco~otomedojo~3015.gif)
世俗とは縁を切ったような山の中の暮らしでは、趣味の工作に没頭する合間に仕事をされていて、「メリハリのない生活を心がけている」そうです。
毎日だらだらと、コンスタントに、メリハリのない生き方。
社会の枠から外れてしまえば、自分を基準にすればよいのだからなんでもありです。
私もルーティンをこなすのは得意なのですが、なんでも時間がかかってしまうので、もっとパパッと出来ないものかと時々考えるのですが、それが反対に自分にとって効率的だとしたら…そんなふうに思ったことがなかったので、目から鱗でした。
いろんなことを独自の視点で観ているのに、全て自分のことなので、人は人、自分は自分でOKなのが、押し付けがましくなくて好きです。
誰かの視点ではなく、自分の視点で生きることの楽しさに気づかされました。
ところで私の視点は何処にあるのか?
定まっていないから時々迷うのですが、迷ったらまた読みたくなる本だと思います。