【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

ピンチヒッターでPMとか。。ないでしょw

2016-01-20 19:12:59 | IT土方(マネージメントの質の低下)
単価の高いスペシャリストですと当然、期間限定のプロジェクト契約になります。ということはプロジェクトが終わったらはいさようなら、です。野球選手みたいに1年契約してくれるわけでもなく、3か月契約が基本です(更新の可能性はありますけどね)。

ですので自分を雇ってくれる案件をもとめてさまよう(自分を売り込んでいく)ことになりますが、プロスポーツ選手と同様、たとえ実力があったとしても時給が高いことがネックになってきます。雇う側はそりゃあ、実力はあるが単価の高いベテランより、実力は劣るが将来性のある、単価の安い若手をほしがりますよね。

ベテランはそれに、いろいろウルサいですし、雇う側からみると使いずらいことが多々ありますからねぇ。マネージャーやリーダ自体が若くて、あれやれこれやれと無茶ぶりできないベテランを敬遠するというのもありますし。

と、いうことは、ベテランがプロジェクトメンバーとして契約してもらうために必要なのは、まずは自分を安く売ること(苦笑)。ディスカウントですね。

それがイヤなのであれば、若い人たちと比較しての圧倒的な差別化が必要ですね。プロ野球にたとえばいえば、コーチ兼任、とか。つまり、スキル的なところ以外に、そのプロジェクトに良い影響を与えてくれる(くれそう)、とか… 

とある案件で求められている専門知識が、自分が保有している知識とどんぴしゃの場合もあります。そういうケースでは高い単価で契約できますね。SEスキルというよりは業務知識、業界経験ですよね。ですから、ひとつの業界に深く携わっておくというのも大事かもしれませんね。

それといちばん可能性が高いのは、そもそも純粋SEというよりはマネージャーやリーダとして雇われるという… 管理職の外注ですね。しかもピンチヒッターのケースが多々あります。前任が病で倒れた、と… なぜ倒れたのか、その原因は聞くまでもないですが(苦笑)。

私いろんな媒体で書いていることですが、ピンチヒッターで、PMとかPLとして動いてほしいという案件は、単価が高くとも入らないほうがいいと思います。なぜなら、身体を壊したり精神的に不調をきたしたりしますので…

だいたい、まともに考えれば、突然よくわからないベテランSEがPMとして現場に投入されて、現場のメンバーとコミュニケーションをとり、カットオーバーまであと3か月とかいう状況で成果を出せるわけがないのです。孤立するのがオチです。

にも関わらず、IT業界はこういう求人にあふれています。なぜなのでしょうね?

まぁその話は書きだすと長いのですが、とにかく、あたりまえのこととして、実力がある人には高い単価相応のアウトプットが求められるわけで、さらにそのアウトプットは月150~160時間ぐらいの労働時間では絶対に達成できないものなのです。

と、いう意味でも、自分の単価は安く抑えておくのにこしたことはない、という考え方もできます。つまり、実力相応かそれよりちょっと下のレベルの仕事をさせてもらって、体力は温存する、と。これは、悪くはないのですが、その案件で実力は伸びません。