【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

エンジニアハケンと、囲ってプロマネ丸投げ

2008-04-07 05:51:31 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
ベンダーに外注するんじゃなくって、自分んとこの情シスに、エンジニア派遣を囲うケースね。

たとえば、ハケンのネーチャンだったら、事務処理フローの中のさらに作業的なことをやりにくるわけだ。

そしてエンジニア派遣は、情シスの事務処理、定型処理をやらされるような感じ、かな。ある程度専門知識とか、必要とされてくるから。

あとは社内のパソコン対応と、ファイルサーバ、DHCPサーバの運用管理とか。。

そこで、「使い勝手のよい」(イコール、すぐクビをきれる)エンジニア派遣にご登場願うわけだが。。
まあそれだったらパソナ○ックとかインテ○ジェンスとかそういうところのエンジニアを引っ張ってくればよい。

そういう「作業」だけじゃなくて、情シスってのは「プロマネのマネージメント」もしなきゃならん。設計構築を請け負うのはベンダだとしても、定例会とかでケツを叩いて、進捗を監視しなきゃならない。
なぜなら、ベンダーに外注した作業というのは、ほっとくと必ずサボろうとするから!  必ず、遅れるから!

ベンダのケツを叩くのは、たぶん、サラリーマンじゃムリだよね。ヤツらは専門用語で反撃してくるから。
企業側の情シスにはある程度ベンダと会話できる人間がいなければならない。
情シス全体のサラリーマン化はムリだから、プロパだけサラリーマン化してカネ勘定して、ベンダ窓口はエンジニアを派遣のネーチャンのように雇えばよい。


このハナシでオイラが問題にしたいのは、ね、情シスに、ベンダが潜伏している、という事実だ。

設計構築はベンダにやらす。そして、提案もシステムコンサルに外注する。カネ的には提案フェーズがいちばん大事だから(経営層にプレゼンして予算をとらにゃならん)、コンサルとのやりとりは、「サラリーマン」(プロパね)がやる。
で、そこから下の工程の、ベンダに丸投げのところのマネージメントを、さらにベンダを社内に囲って、丸投げする、と。

ここまでは、まだいい。

最後の工程というか、運用のところ、ね。運用はデータセンターとかにアウトソーシングするんだろうけど、データセンターから上がってくる障害報告とかさ、月次報告とか、運用で発生する変更案件とかさ、そういうのってホント、ちょこちょこあるから、そういう面倒もみなきゃならん。

それと、社内のマシンルームにほうってある、それほどクリティカルでないサーバもある。これの面倒もちょこまかと、けっこう大変だ。(「つながらない!」対応とか)

その面倒も、社内に囲ったベンダがみている。なぜなら、運用のおもりなんて情シスのプロパはやりたくはないんだから。
このあたりから、グレーになってくるね。

「グレー」ゾーンというのは、社内にベンダーを囲う、というパターンと、単発でエンジニア派遣を雇う、という形式とは、おそろしく違うんだよ、ということ。

なぜなら、このギョーカイにいるヒトはよーく知ってると思うんだけれども、エンジニア派遣は現場プロパの指示に従ってよい。勤怠も現場に従う。
でも、社内に囲ったベンダーとは「業務委託」になるわけだから、本来指揮命令は発生しない「はず」なんだ。
これが、契約的な丸投げだよね。
○○案件を○○社に丸投げしたから、社内で囲った△△社には、カットオーバまでそのおもりをよろしく!(あとは知らんよ)という丸投げの仕方。


さて、○○システムの運用を○○社のデータセンターに丸投げしたから、ずっとそのおもりをよろしく! という丸投げ契約は、可能だと思う。

次のパターン。単発で雇ってるエンジニア派遣に、データセンターから上がってくる報告とかのおもりをさせるパターン。
これも、アリだと思う。

さて、(長かった。。)最後に、社内に囲っているベンダーに、「柔軟に!」「主体的に!」を暗に要求して、設計構築ベンダーの監視から、データセンターの運用のおもりから、社内のパソコン対応、社内のファイルサーバ対応までやらす。もうぜーんぶやらしちゃう。電話応対もやらしちゃう。
現場で、エンジニア派遣できてるヤツと、囲ってるベンダをごっちゃなチームにしちゃって、やることもごっちゃにしちゃって、「みんなでがんばろう!」なんかいってるバカなプロパがいる。
これは、アウトだよ、たぶん。
社内対応はゼッタイに、プロパの「指揮命令」によって作業しなければならないはずだ。ここを「業務委託」で丸投げはできねーんだよ。

アウトなんだけど、囲われているベンダー側も、仕方なく社内のパソコン対応とか、それと連動してマシンルームのショボいサーバ対応とかをやらされちゃう。なぜなら、囲われていればそれなりにカネをもらえるから。


結論としては、囲われたベンダーは、ホント、いろんなことをやらされるから、ベンダーの中で二次請けで雇うわけね。
囲われてるベンダーの中でヒエラルキーができて、ベンダーの社員は、その現場で、上流~中流をやる。ベンダーの外注は、社員がやりたくない、運用のおもりとか、社内のパソコン対応とかを、やる。

その「社員がやりたくない」ところでわらわらと潜伏しているのが、オイラたち「使い勝手のよい」(すぐクビにできる)IT土方なわけだ。

本来は、ここの線引きを明確にしなきゃならない。社内の、いわゆる情シスっぽい作業については、別な案件対応で業務委託で囲っているベンダーを使っちゃいけないんだ。


このハナシで、社内作業対応としてふたつの雇用のされかたをしている人間が混在しているわけね。エンジニア派遣できているヤツと、業務委託で囲われているベンダーの中の二次請け、三次請けできているヤツと。

こういうヤツらはこのギョーカイの「下層」にいるといってよいわけだが、エンジニア派遣会社があまりにボりすぎるおかげで、この場合前者より後者のほうがもらえるカネが高いんだ。

これが、もっとも問題なのかもしれないね。

。。あー、やっと結論までたどりつけた。
オイラの文章が稚拙だからすげーわかりずらいと思うんだけど、このギョーカイの下層にいるヒトであればしっくりくると思う。