【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

手動のオペレーション

2008-07-16 05:44:56 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
たとえばシステムの開発なり構築なり運用において、いわゆる「文系」的な考え方なり仕組みを取り入れるのも、立派なベンチャーイズム、つまり革新だよね。
オイラはそう信じて疑ってないんだけど。

このギョーカイで、早寝早起きをするとかね、「コツコツとやる」を是として取り入れるとか。こういうのも「文系的」であると信じている。

つまり完全に合理主義じゃない、ということだよ。なんかそういうヤツ多くね? 「完全合理主義」みたいな。

でもかつてそういうヤツほど超能力とかオウムとかにヤられていったんだよ。

コツコツとやる作業は、「すべて自動化しよう!」となる。自動化するシステムをつくるために莫大な工数をかけて、そしてそれが「動かないコンピュータ」(by日経コンピュータ)になってゆく。

それだったら、人件費やっすい要員雇って、ずっとコツコツやらせときゃいいじゃんよ。
手動のオペレーションっていうのは、ゼッタイに残るものだ。

そして、熟練が必要な手動オペレーションっていうのも、あるんだよ。そしてそれはゼッタイに自動化はできない。
いわゆる「職人」の領域。システムの世界にも職人の領域はあるはずなんだよ。それが、システム運用のタスクとして洗い出されていないのではないか?

別に、その職人芸に高いカネ払えなんていわないからさ、一種の聖域として保護しとけよ、ということ。
なんでもかんでもシステム化、っていうほうが、このビジネス・シーンでは「アタマ悪い」と思うよ。

運用要員を排除していこうという動きの背景にあるのは、システムを生み出さない技術者を、上層部は大キライなんだよ。
自社においておきたくないんだよね。なぜここまで脱兎のごとく嫌われてしまったのだろうか?

それは。。技術者側にも若干、責任はあると思う。つまりは「生意気」なんだよね。生意気なわりには成果を出さない。なぜ成果を出していないように見えるかというと、システムってのは安定運用している状態で「合格点」ではなく「0点!」だからだ。そこから減点法されてしまう。

システム化をアホみたいに進めるのって、情シスの上層部のほうだよな。だってアイツらは、手柄を立てなきゃならないから。
元凶は実は、そこにある。今の情シスの上層部(の大部分)はバリバリムカシはエンジニアだったはず。そして情報革新についていけないヤツも多いのだろう。。