職人からホワイトカラーへ

ホワイトカラー（真の意味での）は天職にはなりえない、というのが自分の持論で、でも昨今の若いヤツらの多くはホワイトカラーを目指している。

まず、ホワイトカラーの定義自体があいまいになっていることもあるが、これだけ「職人」回帰へのゆり戻しがきているにも関わらずホワイトカラー幻想はまったく衰えていかない。

「職人」とか「ものづくり」というキーワードは、単なる「ファッション」。一過性のものであることは間違いない。

日本人男性は「天職にはなりえないホワイトカラー」を目指す。それはなぜか？　それは、安定した収入に他ならない。それが狩猟する男性という意味でもっとも効率がよいからである。

職人よりもホワイトカラーの「スキル」を身につけておけば、歳をとってもカネを稼ぐことができる。

要は、天職かどうかなどはどうでもよいのだ。世の大部分の男性にとっては。仕事というのは。
それを批判しているわけではなくて、それは当然の考えだと思われる。

だから、「いいとこどり」して、最初は職人を目指して、あとからホワイトカラーに転進すればよいのだ。それですべてはオッケーだ。