【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

グチはNGの時代

2009-04-05 05:00:00 | メルマガ移行
【my格言】
-「モノをもたないカネ持ち」あるいは「モノに固執しないカネ持ち」という状態が真の「豊か」な状態であろう(20080120)

(格言と本文とはほぼ、関係ありません)

 
 
家庭の事情で1週落としてしまいました。自分の生活のリズムが崩れるのはかすかに、イヤなものです。
 
 
 
飲食店やサービス業全般において、これからの時代、生き残ってゆくためには陰口、愚痴の類はカンゼンにNGである。

NGといっても、別にやりたきゃやっても構わないけど、ゼッタイに売り上げにはつながってゆかない。マイナスの要素しかない。
であれば排除すればいいじゃん、というきわめてシンプルな論法。

陰でグチを言って、表ですましていても、ゼッタイに態度にあらわれてくる。そこを客は、見逃さない。


ムカシ、サービス業や飲食店でバイトした経験があるヒトはわかると思うけど、バイトなんて、ウラでは客と上司のグチのオンパレードだ。
そして、いつもサボってやろうと狙っている。

そんなヤツに店のフロントを任せていたら、今の時代、ツブれる。
ムカシは、それでもなんとかやってゆけたけど、今はそんな甘い時代じゃない。

 
自分が消費者の側に立っているときに思うんだけど、「ウラオモテがある」という事実にすごく敏感になる。
たとえば、飲食店の勝手口、人通りが少ない側で、その店の若手が不機嫌そうにタバコを吸っている光景を目にすると、すごくイヤな気分になる。
そういうのを見るとその店には行きたくなくなる。(なんとなく「不潔」な感じがするし)

サービス業で、売り上げが自分のクビや収入に直結する、マネージャとかチーフとかそういうクラスの人間は、外でタバコを吸わない。
そんなの、アタリマエのことだ。

でも、その店の売り上げの増減が自分の時給の増減に直結しない若手は、自分の「快」のために休憩時間は外でタバコを吸う。

 
ところで、厨房で客のグチをいってれば外に聞こえないと思っていないか?
けっこう、聞こえてるんだな、これが。。

堂々と、客がいるところで別な客の文句をいってるバイトもいるけど、論外だろう。

 
バイトは、フロントではつくり笑顔で、ウラではグチのオンパレード、っていうON/OFFでOKと思っている。
でもそれがそもそも、今の時代は間違っていて、まずバイトレベルであっても、就業時間中のグチはNGである。
仕事が終わり、その店を出て相当離れるまでOFFモードに入ってはならない。

飲み屋で仕事のグチを言うんだったら、別な駅の店にしたほうがいい。「壁に耳あり 障子に目あり」「口は災いのもと」とは、よくいったもんだ。。

ネットでグチを書き込むのもゼッタイNGだろう。

 
そして、もっと上のチーフクラスになったら、ほとんど「OFF」はないと思ったほうがいい。

 
今、サービス業の経営層のやるべきことは、そのへんのコントロールである。雇ってるバイトたちに、就業時間内は自分らの「快」のために動いてもらっちゃ困る、と。それを諭すこと。
たとえ休憩時間であっても、関係ない。

その経営方針に従わないヤツはどんどんクビを切るべきだし、その前にそういうヤツを雇う側のほうに責任がある。

ただ人手が足りないからといって品質の悪い人材を雇っていたらますます売り上げが悪くなる。いないほうがまだマシ。
でも、面倒くさがらずに諭すことによって、バイトの品質は、上がるのだ。それを回避してそれなりの人材を集めようなんて、考えが甘い。

雇われるバイト側も甘いし、雇う側も甘い。甘甘の店はどんどんツブれる。
 
 
 
凡人には、キツい時代なんだよね。だって、「いつも笑顔で」なんてさ、誰にでもできるわけじゃないし。
どこかでガス抜きをしたい。それはわかるけど、それをぐっとこらえることができれば、うまくいく。

うまくいく、ってのは、それができるから成功するってわけじゃなくて、それが最低限であるということ。
飲食店やサービス業が最低限、存続してゆくためのデフォルトのスキルであるということ。
だから、キビしい時代なんだよ。

でも、ぐっとこらえてるとね、サービス業における「サービス」の品質が、上がってゆくんだよね。
それもよく考えればアタリマエなんだけど。
サービスの品質が上がっても、それが売り上げにつながらない時期はキツいんだけど、高い確率で報われて売り上げに反映されるから、そうなればしめたものだ。

「サービス」に対してドライに、いつも斜に構えて考えてるようなヤツは、一生成功しない。

 
 
なんだかものすごく脱線しちゃったけど。。
このハナシをサービス業じゃなくって、このギョーカイにひきつけて考えたいと思っていて。

このギョーカイはサービス業ほど、サービスのスキルは要求されないけれども、それを知っといて損はない。

なぜなら、このギョーカイの古い価値観に凝り固まっているヤツらは、サービス業のスキルを嫌悪しているから、この御時世で先手を打ってそういうスキルを有しておけば、少なくとも個性にはなる。
エンジニアなんだからサービスのスキルなんかいらない、って思っているヤツは多い。だから、そんなヒトたちはほっといて、一歩先をいきましょうよ、ということ。

そして、いつかは花開く。時代はそういう流れになっているんだから。

 
やるべきことはカンタンなんだよ、なるべく笑顔を意識すること、グチをいわないこと。
一生懸命さを出すこと。

それだけだったりする。それだけなんだけど。。
これができるだけで一歩先をゆけるのだから、やっといてゼッタイに損はない。

 
 
いかに早く「気付き」を得るか。

「変化に対応できる者だけが生き延びる」(アタマがいいとか、力が強いとかはあんまり関係ない)とか、そういう類のことはいろいろなところでいわれていて、僕もその説には概ね賛成だ。

変化に対応するためには、実は、自分の中でびっとしたもの、一本筋のとおったものが必要で。。
ゆるぎない「自分」を持っていれば、自然、時代の変化には敏感になる。その変化に対して自分がどう対応すればよいかも、おおよそ、わかる。

「自分」を持っていないとただの「カメレオン」になってしまい、時代の変化に踊らされるだけ。

変化に踊らされるのと、変化に「対応する」のとはまったく違う。