【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

名ばかりPM

2008-09-20 05:49:36 | メルマガ移行
つい先日、ひょんなことから「名ばかり管理職」というコトバを初めて知ったのですが。。

これって、オイラが別なブログに以前から書いてることじゃん、と思ったらちょっとうれしかったというか、やっぱこういう問題に気付いて問題提起しているヒトたちはいるんだなあ、と。

 
ブログのムカシの文章をピックアップしたいんだけど。。

 
 
めんどくさい。

 
マネージメントをやる能力、そして経験もないヤツを、堂々とコキ使えるし、残業代払わなくていいから、という理由だけのために管理職に登用するから、悲劇が生まれる。

だから、サイアクな悪人ってのはやっぱ経営層だよね。それと経営層と直結してる人事部門。

管理職ってさ、表面上「管理職プレイ」してるだけで、たとえば部下の育成とか考えられるわきゃないんだよ。そもそもそんな時間は、彼らにはない。(能力もないことが多い。。)
ないのをわかってるクセに、上は管理職になんでもかんでも押しつける。

 
管理職ってなんで残業ないんすか、と、「王様はハダカだ!」といえない空気。

もし言えたとしても「そんなのアタリマエだろ! 士気にかかわる発言をするんじゃない(オマエはもう管理職なんだから!)」とたしなめられる。。

そこからもう一歩すすんで「なんでアタリマエなの? 働いた分だけオカネをもらえることこそアタリマエじゃねーのか?」とは、いえないんだよね、サラリーマンは。

なぜいえないかというと、いえないように企業組織が少しずつ少しずつ、経営層にとって都合のよいような空気を醸成してきたからだ。

そして、サラリーマンもなぜかその共犯扱いにされている。

 
ところで、転職組がけっこうヤラれてるような気がするんだよなあ。ここ数年でまたぐっと、人材が流動化してきてると思うんだけど、転職していきなり「課長代理」とかになるでしょ?

過去の経歴に敬意を表して最初から課長として登用する、がんばってくれたまへ、とかいわれちゃってさ。

何ら人間関係を構築していないのに、課長。下のメンバーすらあてがってもらえない。まさに「名ばかり」。
あれってオモシロいというか、そもそもオカシいよね。

僕らのようなフリーの人間からみると、けっこうアクドいやり方だと思うよ。

 
でも、そういう空気がやっと打破されるようになってきたみたいだ。時代は変わりつつあるんだねえ。。

 
  
そして、今「名ばかり管理職」と揶揄されたり同情されたりしているのはズバリ、僕と同世代だから。。
なんだかフクザツな心境なんだよね。

 
 
「名ばかり管理職」というコトバを聞いたときにとっさに連想したのが「名ばかりPM」というコトバなのだが。。

今は知らないけど、10年前ぐらいは情報処理試験のPM分野の応募者数はけっこう多くて、さらに毎年人数が増えていたりして、「PM幻想」がもっとも盛り上がっていた時期だ。

でもその頃すでにオイラはこのPM「幻想」に「幻滅」していた。
なぜなら、ただの雇われPMにすぎないからだよ。プロジェクト・マネージャではなくてプロジェクト・マネージメント担当にすぎない。

まさに「名ばかり」!
そのプロジェクトのときだけのマネージャー職。職位としての管理職でもなく。。
 
 
名ばかり管理職ってさ、管理職、つまり「ヒトの上に立つ仕事」という幻想にまんまとつけこまれてるよね。

「任せる!」というコトバの甘美な響き。。
 
「名ばかりPM」も結局、同じこと。

そして「名ばかりPM」には人事権もない。どこぞの馬の骨なのか、何次請けなのかもわからない、スキルもない茶髪のIT土方(「烏合の衆」ともいう)たちを率いて、プロジェクトを成功に導かにゃならない。

成功報酬もない。失敗したらクビ。
 
まあ、こんな仕事(インフラレイヤにおけるPM)に幻滅するほうがアタリマエだよね。
そもそもSIerがさ、インフラPJのPMを外注するところからして。。 その仕事はキツくなることが約束されているというか。
言い方を変えれば大手、準大手のSIerがやりたくないから外注されるわけで。なぜやりたくないかというといろいろな意味でキツいからね。。

 

 
僕が、小僧から脱皮して少しは世の中(ビジネス・シーン)を俯瞰してみれるようになった頃、なんで現場ってこんなに管理職がたくさんいるんだろう? というソボクな疑問をもっていた。

そしてだんだんとその理由がわかるようになった。その理由というのは詳述しないけど、おそらく「名ばかり管理職」という本に書かれているのだろう。(僕はその本を見ていないけど)

わかるようになったのはだいぶ前のことだ。僕はフリーの人間として企業組織に出入りしているから、俯瞰してみれるから、わかるのは早かったと思う。

 
で、だから僕はいまだに「ヒラ」だし、「フリー」である、と。。
「わかってしまったから」ね。
わかってしまったのが早かった(早すぎた?)のは、僕にとって良かったのか悪かったのか。。

管理職にならないという英断をしたのか、そもそも管理職にすらなれないギョーカイの落ちこぼれなのか。。

その答えは、いずれわかるのだろう。