山本直人さんという人材開発のコンサルタントをしている人が書いた「世代論のワナ」が興味深い指摘をしている。若者に対する安易なレッテル貼りはいつの時代にもあったが、90年代以降、日本経済が長期停滞に陥っていくなかで加速したのではないか、というのである。簡単にいえば、「会社がうまくいかないことへの八つ当たり」としての若者論だ。年長世代にしてみれば「社会全体に余裕がなくなって、会社も曲がり角を迎えた、そんなイライラした気分の中で、ふと職場を見ると若手社員が他人事のようにノホホンとしているように見える」。そこで「近頃の若いやつは」となる。
さらに、若者が新聞やテレビを読んだり見たりしなくなった。その結果、マスメディアは忠実な顧客である「団塊の世代」とともに歩まざるをえなくなっている。若者を貶めるようなことを言って団塊世代に迎合している。
潮田道夫
さらに、若者が新聞やテレビを読んだり見たりしなくなった。その結果、マスメディアは忠実な顧客である「団塊の世代」とともに歩まざるをえなくなっている。若者を貶めるようなことを言って団塊世代に迎合している。
潮田道夫