【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

メール論

2010-01-17 06:32:41 | メルマガ移行
【my格言】
-誠意を持って対応する仕事こそが、労働の時給以上の価値を生み出す。(20090905)

(格言と本文とはほぼ、関係ありません)

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 (4週間掲示します)
 
 
おつかれさまです、龍澤です。

 

SEの「器」を見分ける方法は、カンタン。
マメにメールを返すかどうか。
それだけです。

 
アタリマエのことをアタリマエにやれるかどうか。
そして、ごくごく常識的なレベルで礼儀をわきまえているか。

それが、メールに対してどのように向きあっているかをみれば如実にわかる。

 
営業だったら、即座の返信に下心があるのかもしれない。
でもSEは営業とは違うからね。

面倒くさそうなメールをどんどん待ち行列の後ろにいれてゆくSEは「器」は大きくない。これは断言できる。

 
 
メールを返さない言い訳として、まず「バタバタしてて。。」というヒトはアウトだね。

自分からみえる「状況」がバタバタしてるのであればそれはゼッタイ的に自己責任だから。つまり、そんなの自分の振る舞いや機転、思い込みでどうにでもなるものだから。

「バタバタしてて。。」という言い訳を使いたがるヒトは、周辺が慌ただしいから、自分もそれに巻き込まれている(つまり、「自分のせいじゃない!」)というロジックを使いたがる。

はっきり言わせてもらうと、それはビジネスマンとして無能だと自分で言ってるようなもんだ。
だって、状況を変えてゆくことができないんでしょ?
だから、そういうヒトはほぼ一年中バタバタしてる。でも、実は「状況」が「バタバタしてる」という思い込みこそひとりよがりの錯覚であって、ある状況下でバタバタしてる(つまり、「踊らされ」てる)のはアナタだけかもしれない。

 
「オレたちサラリーマンだから。。」という言い訳を常に切り札に持ってるヒトたちとはハナシが合わないのかもしれないけどね。。
僕の中では「サラリーマン」と「ビジネスマン」は明確に異なるから。。

今、思いついた定義だけど、サラリーマンの方々というのは刻一刻と変わる「状況」に対してリアクティブに対処することに優れているのかもしれない。
でも、状況を「打破」しようとは思わない。
状況をなるべく自分の都合のいいように(仕事しやすいように)変えてゆこうとするのが「ビジネスマン」なのかな。

そう考えると、サラリーマンは、マスコミによくバッシングされている「官僚」と呼ばれてるヒトたちと同じ穴のムジナだよねえ。
 
 
 
「バタバタしてて。。」「忙しくて。。」と言い訳するヒトは、「オレだって忙しいんだよ!」と、いつか逆襲くらうだろう。はっきりそう言われなくとも、相手は皆そう思ってる。
「言い訳体質」なヒトたちは、言い訳をすればするほど周囲の信頼を少しずつ失ってゆく。
そしてカナしいことに、周りの人間が離れていくという「状況」が、自分のせいだということに気付かない。
 
 
このギョーカイはね、おおよそ皆、平等に忙しい。忙しいのだけれど、「バタバタしてて。。」と言い訳するヒトもいるしそうでないヒトもいる。
同じような状況であってもそれをどう受け取るかによって態度が変わってくる。そのあたりをみていればSEの「器」を判断できるわけです。

 
 
ところで。。
メール返信しようと思ったんだけど、書くのが面倒だから、と、電話してくるヒトがいるんだけどね。
これがビミョーで。。レスポンスがあるだけいいっちゃいいんだけど、メールに対してメールを返さないというところがひっかかるというか。
若干、誠意を感じないんだよね。
メールに対して電話してくるヤツってエビデンスを残したくないというのが見え見えだったりするし。
まァこれは、余談です。
 
 
 
メールの功罪については以前ここのブログに書いていたような気がします。

メールをスルーするヒトに限ってロコツに権威主義者だから、Fromで判断するわけね。
Fromが上職とかだったらすかさずレス。如実にヒトを選ぶ。

そういう権威主義者は、上ではなく下に対しては、「何か用件があるんだったらメールで済まそうとせずに直接こいや!」と思ってるわけでしょ。(権威にこびへつらう人間ほど、自分が見下している人間に対しては傲慢であるから)
思うどころか態度にあらわれてるヒトも多いけど。

 
メールのやりとりっていうのは結局、ヴァーチャルなんだからさ、メーラの中ではFromが誰であろうが平等なはずなんだよ。
このギョーカイのヒトたちは、だからメールが好きなんでしょ?

確かに、平等であるがゆえに、そして、カンタンに送信できてしまうが故に、ゴミみたいなメールもたくさん飛び交う。

だから、ccでくるメールはカンゼンに無視することだね。そんなんいちいち見てらんない。
ccは、郵便受けに入ってるチラシのようなもんだし。

それと、自分が属しているメーリングリスト宛で、宛先が「各位」みたいな。。
そういう、自分に「響いてこない」メールも必要ない。
そういうメールを読まなくても業務に支障はない。

あるいは、そういうメールこそ後回しにして、昼休みにでも流して読めばいい。

 
 
メール嫌いなヒトは多いよ、確かに。特に古いタイプのオジサンたちとか。(さっき書いた「権威主義者」の権化のようなヒトたち)

それとは逆に、プロジェクトをすべてメールでまわそうとするヤツは多いし、そういうヤツはいわゆる包括的な「コミュニケーション」をサボりまくってるわけで。
それはそれで、誠意はないと感じる。

でも、メールってのは人類が、いや、我々エンジニアの先達が発明した、ものすごく便利なツールなわけでしょ。僕らはそれを受け継いでいるわけで。。

いや、そんなオーバーなハナシでもないんだけどさ。
せっかくメールっていう便利なモノがあるんだから、ある程度はメールでさくさく物事決めてってもいいような気がするのね。

そのためには、もっともっとメールによる表現がこなれていかなければならない。
直接的表現でかつ相手がカチンとこないようなメールのやりとりをする必要がある。メール文化っていうのはまだまだ、過渡期なんだ。

行間に思いをにじませて、勝手な「認識」「思い込み」をこっちの都合で形成するのをやめて、相手に何をしてほしいのかを文面のみでカンゼンに相手に伝えるようにしなければならない。

メールで直接的表現を避けるから、別途打合せしたり電話したりしなければならなくなって、余計なオーバヘッドがかかるようになる。。(だから、みんな「忙しい」。。)

メールというコミュニケーションツールが悪いんじゃなくて、使い手のスキルや活用方法にまだまだ問題があるんだよ。
メールで事をうまく進めてゆけるような文面を考えるのも、立派な「コミュニケーションスキル」なのだろうし。
あとはそれと、対面でのコミュニケーションとの「合わせ技」なんだろうね。

 
 
遅滞してるプロジェクトって打合せばっかやってるよね。
何も決まらない打合せ。。

なんでかっていうと、プロジェクトの雰囲気自体が殺伐としてると、メールがフレーミングになっちゃうんだよね。
意図的に行間に悪意をにじませるようになる。。

ああ、コワいコワい。
だから、直接向き合う。毎日打合せする。
それはそれで、正しい。でも、結局何も決まらない。。
何も決まらないのは単に、集っているヒトたちのビジネス・スキルの問題だから、コミュニケーションツールとは関係ない。

でもさ、なんか文句あったら、メールで脅しかけるんじゃなくて会議で議論したいものだよね。ビジネスマンとして、自分を律して。。罵倒のしあいにならないように。

 
このギョーカイは確かに、未だにメール(顔の見えないコミュニケーション)になると活き活きとしてくるヒトがいるよねえ。会議じゃこれっぽっちも発言しないくせに。。

顔の見えないコミュニケーションのときだけジャイアニズムを炸裂させるような人間にはなりたくないものだ、と、ココロから思う。