【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

引用:日経情報ストラテジー・メール(2008/04/09)

2008-06-28 06:00:03 | IT土方(同世代向け)
第3回「感情を表現する練習をしよう」
野田 稔(ジェイフール社長/明治大学大学院教授)
(略)
ミドルのメンタルヘルスを解決する上で、もう1つ大事な視点が、職務に対する“主役感”を持てるよう、仕事の与え方を考慮することです。これについては、ミドルに集中しすぎている責任を組織的に分担していくことが必要になります。特に課長クラスには、将来ビジョン、現場のマネジメント、コンプライアンス、個人情報管理、SOX法対策など、あれもこれもと責任が集中しています。将来ビジョンを考えるのは部長仕事、若手のしつけはチームリーダーの仕事、そして現場のマネジメントに課長は集中するというように、階層別の役割を垂直的に分担することを考えてみたらどう
でしょう。
実際に、トヨタ自動車は、こうした垂直的な役割分担を指向しています。かつては、組織の風通しを良くするためには、階層を減らしてフラット化することが解決策だといわれてきましたが、最近は流れが変わってきたと思います。現場を重視する企業ではチームリーダーを置いてOJTをきちんとやる体制を作ったり、社員旅行をしたり、新入社員は社員寮に全員入るなど、強い絆で結ばれた小集団を作るための工夫がなされているのです。私は、企業で文化祭などもいいのではないかと思います。

【著者の経歴】
野田 稔 (のだ みのる)ジェイフール代表取締役社長
明治大学大学院グローバルビジネス研究科教授/アミューズ所属