1/18 “タクシードライバー”フィギュア イエローチェッカーキャブ用(その1)1/18Custom figure for NY Yellow Checker Cab (Version T)
若い頃に観ておくべき映画がある。というか若いうちに観たからこそ強烈な印象を受けてしまう映画がある。「タクシードライバー」(Taxi Driver 1976)がまさにそんな映画である。ベトナム帰還兵のトラヴィスはタクシー運転手の仕事を得るが相変わらずフラストレーションを抱えて悶々とした日々を過ごしている。たまたま通りで見かけた大統領候補の選挙事務所で働くベッツィーに恋するが彼の想いはかなわず。汚れた街並みや世間に嫌気がさし大統領候補暗殺を思いつく。だが計画はSPに阻まれ未遂に終わり、その足で知り合いの娼婦の少女のいる売春宿に向かいポン引き連中を殲滅する。少女は家出をしていたためマスコミはトラヴィスを少女を救った英雄として祭り上げる。数ヵ月後、彼はタクシー運転手として復帰し街を流しているがはたして彼の抱えていた問題は解決されたのであろうか?
若い時は誰しもフラストレーションを抱えるものである。そしてそのストレスから逃れるべく、またアイデンティティーの実現として「行動」するものだ。トラヴィスの場合はその背景からそれが狂気の実現となるのだが。最後のバックミラーを覗き込むショットが印象的。
そのフィギュアを作るにあたって、イエローキャブを映画仕様に改造してみた。ベース車両はサンスターの1/18NYチェッカーキャブ。ボディに描いてあるステッカー類の文字を全部消して新たにデカールを貼り付けた。左前輪のみ鉄チンホイールに改造、リアフェンダーのガーニッシュとボンネットにある八角形のモノ?を付けた。ルーフの掲示灯も文字を変えている。タクシードライバーのフィギュアといえば大半がモヒカン髪型のものだが、物語の流れから先ずタンカース・ジャケットのものが作りたかった。フラストレーションを抱え続けているトラヴィスが作ってみたかった。
チェックシャツとワッペンはデカールで表現した。
タクシードライバー熱が有りすぎて10数年前実車購入までしてしまいましたが残念ながら腐り過ぎて去年処分してしまいました。
八角形の物は営業許可のプレートですね。年事?にデザインが変わっていた様です。
まだ完璧ではありませんがせっかく作ったのでこの1/18イエローキャブのコンバージョンの部品やデカールを販売しようかと思案中です。