レパントの海戦(塩野七生)
一昨日、この本を買って来て、昨日読み終えました。
私にしては、超特急の読書でした。
その前の日まで、「ローマ亡き後の地中海世界」を読んでいて、塩野さん曰く、これは森であるとのことです。木を見て森を見ずという諺に例えて、木を詳しく見ていると、森を見失うから、ひとまず森を見てもらいたいということでした。
いいかえると、大きく流れを掴むのが、「ローマ亡き後の地中海世界」で、その部分の詳しい話は、他に書いてあるからそれを見てもらいたいということでした。
それで、「レパントの海戦」を読んだ訳です。
これは、地中海の海戦では、最後の海戦と言ってもいいという言い方をしていました。
なぜなら、その後は、トルコもベネチアも力が衰えて行き、海戦は地中海から大西洋に移っていったからだそうです。
それで、塩野さんの言うことに従えば、詳しく書いたものが三部作になっているので、それを読んでもらえるといいということでした。
私は、図書館に行きましたが、他の図書館から取り寄せないと置いてないということでしたので、注文してきました。
それは、「コンスタンチノープルの陥落」と「ロードス島の攻防」です。
そして、最後に「レパントの海戦」ということでした。
私は、最後の「レパントの海戦」を先に読んでしまいました。
ーーーーーー
読み始めは、小説かなと思いましたが、途中から海戦の状況説明になりました。
まあ、小説仕立てということでしょうか。
「ローマ人の物語」も「ローマ亡き後の地中海世界」も小説というより、歴史書というイメージが強く、地図も豊富に入っていて、分かりやすいですが、「レパントの海戦」は文庫本のせいか文字ばかりで、ちょっと分かり難いかなと思いました。しかし、「ローマ亡き後の地中海世界」を読んでいたので、内容がダブル部分があって、私にとっては分かりやすかったです。
半分ほど読んでから気づいたのですが、本の最後に地図が出ていました。これに初めから気づいていたら良かったなあと後で思いました。
ーーーーーーーーーー
しかし、この時代、キリスト教対イスラム教の戦い。スペイン、ベネチア、ローマ法王、トルコの関係。そのそれぞれの利害関係があって、それがいろいろ絡み合っての戦いでした。
イスラム側は、トルコと北アフリカの海賊たち
キリスト教側は、ローマ法王、スペイン、ベネチア、ジェノバ
スペインは連合軍になっていながら、目的は北アフリカの海賊たちをやっつけたくて、ベネチアはトルコに攻められたキプロス島を守りたくて、同じイスラムをやっつけるということであっても、目的が違います。
そして、スペインはベネチアが得するような結果になるなら戦いに協力はするなというフェリペ2世からの指示が出ています。
ベネチアは、自分たちの力だけではトルコを破れないので、キリスト教連合軍という形で十字軍の形を取りたいのです。そのために、ローマ法王の力を借りて、ローマ法王からスペインにも加わるように動いてもらうという手を使います。
この当時、まだ北アフリカの海賊たちは、西地中海で暴れていて、大航海時代の船が新大陸からの大きな富を積んで帰って来るのを襲います。だから、横取りされたスペインは海賊退治をしたいのです。それで、イスラムの海賊退治ということで、この連合軍を利用したかったようです。
トルコは、自分たちの海軍を持っていないというか、北アフリカの海賊たちを使っています。海賊で頭角を現すと、トルコ海軍のリーダーになれるという図式がありました。
このようなことが、詳しく書いてあります。とても分かりやすくて、良かったです。
一昨日、この本を買って来て、昨日読み終えました。
私にしては、超特急の読書でした。
その前の日まで、「ローマ亡き後の地中海世界」を読んでいて、塩野さん曰く、これは森であるとのことです。木を見て森を見ずという諺に例えて、木を詳しく見ていると、森を見失うから、ひとまず森を見てもらいたいということでした。
いいかえると、大きく流れを掴むのが、「ローマ亡き後の地中海世界」で、その部分の詳しい話は、他に書いてあるからそれを見てもらいたいということでした。
それで、「レパントの海戦」を読んだ訳です。
これは、地中海の海戦では、最後の海戦と言ってもいいという言い方をしていました。
なぜなら、その後は、トルコもベネチアも力が衰えて行き、海戦は地中海から大西洋に移っていったからだそうです。
それで、塩野さんの言うことに従えば、詳しく書いたものが三部作になっているので、それを読んでもらえるといいということでした。
私は、図書館に行きましたが、他の図書館から取り寄せないと置いてないということでしたので、注文してきました。
それは、「コンスタンチノープルの陥落」と「ロードス島の攻防」です。
そして、最後に「レパントの海戦」ということでした。
私は、最後の「レパントの海戦」を先に読んでしまいました。
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読み始めは、小説かなと思いましたが、途中から海戦の状況説明になりました。
まあ、小説仕立てということでしょうか。
「ローマ人の物語」も「ローマ亡き後の地中海世界」も小説というより、歴史書というイメージが強く、地図も豊富に入っていて、分かりやすいですが、「レパントの海戦」は文庫本のせいか文字ばかりで、ちょっと分かり難いかなと思いました。しかし、「ローマ亡き後の地中海世界」を読んでいたので、内容がダブル部分があって、私にとっては分かりやすかったです。
半分ほど読んでから気づいたのですが、本の最後に地図が出ていました。これに初めから気づいていたら良かったなあと後で思いました。
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しかし、この時代、キリスト教対イスラム教の戦い。スペイン、ベネチア、ローマ法王、トルコの関係。そのそれぞれの利害関係があって、それがいろいろ絡み合っての戦いでした。
イスラム側は、トルコと北アフリカの海賊たち
キリスト教側は、ローマ法王、スペイン、ベネチア、ジェノバ
スペインは連合軍になっていながら、目的は北アフリカの海賊たちをやっつけたくて、ベネチアはトルコに攻められたキプロス島を守りたくて、同じイスラムをやっつけるということであっても、目的が違います。
そして、スペインはベネチアが得するような結果になるなら戦いに協力はするなというフェリペ2世からの指示が出ています。
ベネチアは、自分たちの力だけではトルコを破れないので、キリスト教連合軍という形で十字軍の形を取りたいのです。そのために、ローマ法王の力を借りて、ローマ法王からスペインにも加わるように動いてもらうという手を使います。
この当時、まだ北アフリカの海賊たちは、西地中海で暴れていて、大航海時代の船が新大陸からの大きな富を積んで帰って来るのを襲います。だから、横取りされたスペインは海賊退治をしたいのです。それで、イスラムの海賊退治ということで、この連合軍を利用したかったようです。
トルコは、自分たちの海軍を持っていないというか、北アフリカの海賊たちを使っています。海賊で頭角を現すと、トルコ海軍のリーダーになれるという図式がありました。
このようなことが、詳しく書いてあります。とても分かりやすくて、良かったです。