絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

人生を愉しむ心得

2012-06-22 | 読書
藤本儀一さんの「人生を愉しむ心得」という本を図書館で借りて来ました。

大きな文字で、1ページにおける行数も少ないので、簡単に読めてしまいそうです。
今夜読みだして、二時間ほどで90ページまで来ました。読むのが遅い私でもそんな感じです。

まるで、話しているような言葉で書かれていて、気楽に聞けます。いや読めます。
話を聞いているかのようなので、つい聞けますと言ってしまいました。

中の一部を読んで感じた事をご紹介します。

不登校の子についてです。
学校へ行く勇気と行かない勇気と書かれていました。
行かない方が勇気がいるという言い方だったかな?

とにかく、行かないのは楽のように思えるけど、実際はそうじゃないというのです。

学校へ行くということは、学校ではやることを与えられるので、言われたままやればいい。これは実に楽なことだ。
しかし、行かない場合は、何をしても良い代わりに、自分でやることを決めなければならないという大変さがある。というのです。
確かにそうだと思いました。

ーーーーーーーーー

実は、今の私がそれに似ています。

忙しく学校で働いていた時は、やらなければならないことがたくさんあって、殺人的スケジュールなどと言っていました。
しかし、それは、やるべきことがたくさんあったので、ある意味楽でした。
ところが、退職した今は、やらなければならないことが何もないのです。強いて言えば、木曜日のデッサン会と火曜と金曜のリハビリです。しかし、これは全て合せても自分の時間の中の極僅かです。その他大部分は自分の時間なのです。

そう考えると、ほとんどの時間が全く自由なのです。
さあ、今日は何をしようかな?と思ってしまいます。
人間は強制されてやることがある方が楽なんだなと思ったりします。

私には幸い絵があります。それが私のやるべきことだと思ってやればやれるので良いことです。
しかし、世の中の人は退職後何をして生きているんでしょうね。

どうにも「自由」という言葉としては耳触りが良いけれど、何をしたら良いかわからない状態に耐えられず、また仕事はないかと探して働く方もたくさんいるようです。

私はこう考えます。

退職したら、人生の集大成として、自分のやってきたことをまとめて本にしてみると良いと思います。
自分が何十年かの時間をかけて、やって来たことの中には、必ず何かしら人の役に立つことがあるはずです。そしてそれは、あなたでなければ書けない何かがあるはずです。私は、そういうものが必ずあると思います。ただ、本人にとっては当たり前になっていて、他の人がそれを感心して聞くだろうと思えないかもしれません。しかし、そうではないのです。その点に気づければ、一冊くらいは必ず書けると思います。後の人のためにも、自分でなければ書けないはずの物をぜひ残してほしいと思います。





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東京のSさん 静物画のモデル

2012-06-22 | 通信指導
東京のSさんの静物画のモデルです。奥さんの方です。

突然の雨で、取りこんだ洗濯物を室内で干しているときに写真を撮ったそうです。



こういったものでも絵にすることができます。
日常の一コマですが、常に現れるものではなく、突然のサプライズというのでしょうか。
日常の中の非日常ですか?

これも、実は、何枚も構図をやりなおしてもらいました。
洗濯物ですから、何日もこのままではおけません。衣類ですから着るものですからね。

それでも、10枚くらい写真を送っていただいたでしょうか。
こうした物でも、絵にする場合は、目玉が必要です。
一番手になるもの、一番目立つ物を画面の中央辺りに配置できれば、バランスを取るにはいいかなと
思って、他のものとは違って目立つ物を設定してもらいました。
この場合は、黄色いTシャツですね。無表情ではなくするために、文字や絵がプリントしてあるものが良いと
アドバイスしました。

横絵ですから眼が横に動くように、単調に流れず、リズム感を持たせるようにという考え方です。
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生徒を描く2

2012-06-22 | 私の絵
モデルは斎藤くんです。



卒業してから、漫画家のスタッフに加わって働いていましたが、今は、深谷へ戻ってきました。

高校時代は、全国大会の埼玉県代表に選ばれ、山形大会に出場しました。絵画では県から6名が代表になりましたが、その中の一人です。県展には二回入選し、県北展でも特選を取りました。地元の麓原展では、最高賞の麓原賞を獲得。その後、麓原会の会友に推挙されました。

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