絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

Oさんの風景

2012-06-29 | デッサン会
デッサン会のOさんが、風景を描いて見せてくれました。



なかなか良い風景です。建物の白いものがポイントになっています。建物のギュッとした暗さの中に、白い色があるので引き締まって見えます。
横線の多い構図ですから、縦に変化するもので画面にリズムを与えます。

裏話をすると、手前の杭はありませんでした。何か杭でもあると絵になりますねと話しました。
それから、建物の屋根の上のチラチラ見える物も、付け足しました。現場は、屋根の上に何も見えませんでした。
こうした工夫がなされないと良い風景になりません。現実は絵にならないというケースが多いです。

これを私は「足し算」と言います。また、逆に邪魔なものは描かないようにということも言います。それは「引き算」です。
この「足し算、引き算」が必要だと思っています。

まだ、全体に紙の白さを感じてしまう部分が多いので、手前の白い花が素敵に見えません。
下塗りをして、しっかりした色をつけた後、白い絵具で点々と描けば、花が白く素敵に見えて来ます。

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デッサンの進め方

2012-06-29 | 私の絵
昨日のデッサン会で描いた私のデッサンです。
時間の経過とともに撮影してみました。

 


10分経過するごとに、撮影しました。全部で40分で描きました。

まず、全体をやさしく掴んでから、部分の表現に入ります。
部分は、手の辺り、膝の辺り、足の辺り、顔の辺りという気持ちを持って、描いた部分には責任を持つというような気持ちで描きます。それ以外の部分は、少し弱めに後から追いかけるつもりで描き、強調して描き込んだ部分より前に出過ぎないようにします。それが、私の考えていることです。
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