週末はバイキング授業と体験入学&マイスクールプログラムのため出勤
今回もたくさんの高校生が学校を訪れてくれました。
マイスクールプログラムのお題は「イルカのエコーロケーション」についてでした
エコーロケーション(反響定位)とは、音を使って物体から跳ね返ってきた反響音を
感知して物体を識別するしくみの事をいいます。潜水艦のソナーと同じ仕組みです。
深海や日没後などの暗闇では、視覚だけの生活は困難な為、非常に優れた
聴覚を発達させているのです。
(夜行性のコウモリも超音波を使って生活していますよね?)
鯨類も同様に超音波を使って天敵や獲物、障害物などを判別して生活しています。
このエコーロケーションの仕組みですが、非常に興味深いのです
頭頂部にある呼吸をする穴を噴気孔といいますが、そこからつながっている鼻道
の途中に気嚢(きのう)と呼ばれる袋状のヒダがあるのですが、そこを振動させて
音を発しています。
その音をに『メロン(体) 』(下の写真の前額部にある丸い円)と呼ばれる音を
伝えやすい脂肪組織があり、そこで音を収束させて前方へと超音波を発します。
(メロンは虫眼鏡などのレンズのような働きをします)
その超音波が物体に当てて跳ね返ってきた音を下アゴを通じて内耳へと伝えます。
また、その音を聞いて物体までの距離や形、素材なども詳しく識別しているのと
考えられていますとても優れたソナーシステムですよね
(ちなみに、エコーロケーションに使用されている音はクリック音といいます)
『超音波を頭部から発し、下アゴを通じて内耳へと伝達させている』のです
イルカに「メロン」があるというのは前額部の脂肪組織の事でした
初めて学ぶイルカの知識にそれぞれがメモをとったりしながら興味深々で
授業を受けてくれていました。
トレーナーのたまごたちから、動物の事を最優先に考えられる人材が1人でも多く
増えてくれたら嬉しいです