先週、こんなニュースが報道されました。
今回のニュースは世界的にも注目されているイルカの第4のヒレの話です。
私の古巣でもある和歌山県の太地町では現在「小型鯨類の追い込み漁」が
最盛期を迎えていますが、10月末に追い込まれたハンドウイルカの体には…
なんと第4のヒレ、腹ビレがあったのです
(画像:毎日新聞より)
ちょうど生殖孔の両側に一対のヒレがあったのです
鯨類には背ビレと尾ビレと胸ビレの3つがあるのですが、今回捕獲された
メスのハンドウイルカには腹ビレが存在します。
骨格的には胸ビレには人間と同じように5本の骨(ヒゲクジラの中には4本しか
ない種もいます)が入っているのですが、背ビレと尾ビレには骨は入っておらず、
硬い繊維質で覆われています。
鯨類の祖先は6500万年前生きていた、偶蹄類のカバと近縁の動物とされています。
その後5000万年前ごろに陸上で生活していた「アンブロケタス・ナタンス」
(泳ぎ歩くクジラという意味)とよばれるムカシクジラの仲間が生活場所を水辺から
水中へと移し、現生の鯨類が存在していると考えられています。
現在でも祖先が陸上で生活していた名残りとして、体内には骨盤が退化した
骨が残っています。
しかし、現在の鯨類の体には背ビレ、尾ビレ、胸ビレ以外で体外に露出している
ヒレはないはずなのだが、今回発見されたということで学術的にも非常に貴重な
個体として「太地町立くじらの博物館」が収容しています。
現在はストレスなどにより死亡してしまってはいけないという事で、マスコミなども
シャットアウトして関係者しか立ち入れない生簀で飼育されていましたが、今日
担架に乗せて輸送し、「太地町立くじらの博物館」の飼育プールへ搬入されました。
遺伝子が変異したのかあの腹ビレは何で形成されているのか
骨が入っているのかあの個体が出産したらどのような子供が産まれるのか
興味深々ですね~
今後色んな形で研究が進められていき、あの「腹ビレ」の謎を解明するとともに、
健康管理などのトレーニングを経て公開される日も近いかもしれませんね
どうなってるのかすごく気になります(>_
ほんとびっくりだよね~!
奇形ではなく、ちゃんと一対あってヒレの形に
なっているからすごいよね。
今後の動きや情報がなにか分かったらUPします!