画像は排水管通過試験に使用する「通るくん」の中身。
これは検査というより通常時の通過時間を調べるモニター
テストみたいなもの。
白い粉末とボールを最上階のトイレから投入する。
排水が溜まる枡まで落ちる時間を計り、それを基準値とする。
被災したあとに再度「通るくん」を投入し通過時間を計る。
基準値と同じならその階層はOK、落ちてこなければパイプに
破損ありで、その階層のトイレは使用不可。
正常な階層のトイレを共同使用する等トイレ対策に有効。
風呂・洗面所・台所等の雑排水は年に2回定期的に高圧洗浄を
しているが、単独排水管のトイレは何もしてなかった。
ここ数年の地震災害を鑑みて今年初めて実施することした。
熊本地震や今回の西日本水害で一番困ったことがトイレ。
圧倒的に数が足りない、不衛生、汚い、臭い、紙がない、
簡易トイレの段差、暑い中で列に並ぶだけで疲労困憊。
特にお年寄りには辛かったと思う。
トイレを我慢するために水分を取らないで避難所にいたら
熱中症になってもなんら不思議はない。
TVで被災者の惨状を見るたびにこのままじゃいけない、
もしもに備え平時に対策を取る・・・理事の意見が一致した。
3.11東日本大地震の直後あたりから強い防災意識に目覚め
住民総意で災害対策の準備をしてきた。
真っ先にしたことはマンションの耐震検査。
緊急時の物資輸送道路に指定されている国道沿いの立地なので
行政の補助も受け、マンション躯体をボーリングしての検査等、
1ヶ月に及ぶ耐震検査の結果は震度7まで耐えられると分かった。
それをふまえて、
「このマンションを自分たちの避難所にする」を目指し、
さまざまな対策を施してきた。
長くなるのでこれ以降はご次回に。
今日はトイレの配管通過の立ち合いで忙しかった。
マンホールのフタを外して業者と一緒に枡の中を見る。
それの繰り返しでちかれたわ。
でも、ひとつクリアするたびに安心感が増してゆく。
さて、昼寝しよ。
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