運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

アカシャと猫

2010年07月29日 11時37分52秒 | Weblog
『アカシックレコードおよびアカシャにはその人のアクション、つまり行動だけが記録されますが、その人がなぜそういう行動をしたかという、その人にとって正当化された部分は記録されないのです。単に行動だけです。』
・・・大好きで尊敬している大野百合子さんの訳したゲリーの名著が文庫本になっていたので読んでいる。

今日は久しぶりの雨で、木々も動物も、みんなほっと涼しさに人心地ついているようだ。

『人間だけが、自分が本当に感じていることを、隠すことが可能です。実際私たちは、ほかの動物のふりをすることもできます。けれど、動物達が人間のふりをするのを見たことはありません。
あるいは、動物が相手にいい印象を与えるために、本心を隠したり、時には格好よく見せようと努力をしているということはありません。』

・・ふむふむ本当だ、面白いな。

でも、そう思いながら思い出した。
かつて飼っていたパートナーの猫は、とても人間ぽくて、何かを倒してしまって大きな音にみんなが注目すると、一瞬姿を隠しておいてから、まるで「僕じゃありません」って、顔をしてわざと堂々とゆっくり歩いていて、おかしくて笑えたっけ。

野生の動物と、ペットになって人間化してきた動物では違うかもしれない。
飼い主の性癖にも似るという。

ペットは人間と動物のあいだの生き物なんじゃないかって、しみじみ思うこの頃。
もう少し読み進んでいくとそのあたりの謎も解けるかもしれない。