京極夏彦の本を読んでいたら招き猫について書いてあった。招き猫にも種類があって左手を上げている猫と右手を上げている猫である。左手を上げている猫は人を招く猫で、右手を上げている猫は福を招く猫らしい。ネットで調べてみると、右手が「金運招福」、左手が「千客万来」と同じであった。昔、中国でも売られていたそうで、左手を上げながら小判を持っていたそうだ。起源は日本ということなので、中国のものは新種猫だったようだ。
日本エレキテル連合という奇妙な名前の女芸人二人組がいます。「ダメよ~ ダメダメ」のコンビです。彼女たちのコントはオチのないコントと言えます。ありふれているが、特殊な設定のもとに、その特殊性から発生するおかしなことを強調するというコントで、言葉だけを聞いていてもさほど面白くはない。おかしなことに奇抜なメイクと、キャラクタをうまく表す声の演技があわさって笑いを誘うのである。とくに面白いのは、「おしゃべりワイフシリーズ未亡人明美ちゃん3号」のコントである。未亡人ロボットとエロ親父の設定で、エロ親父が口説くのだが、みんなが持っている男と女にありがちな情景をベースにして、コントの男と女の受け応えをみると自然に笑えてくる。まだあまり見ていない人は見てください。結構楽しいですよ。
生物がいる可能性がある惑星があるそうです。それは地球から20光年離れたてんびん座のグリーゼ581という惑星です。グリーゼ581は太陽(恒星)に常に同じ面を向けており(ちょうど月が地球に同じ面を向けているのと同じように)、その高温側と低温側の境に生物に適した温度のエリアが存在するのです。光速の1割のスピードの宇宙船であれば200年、ちょっと寿命の長い宇宙人であれば来れそうな距離です。そんな近い(?)惑星に生命が住める環境があるとは宇宙人が地球に来ていてもおかしくはないですね。
原田が失速ジャンプを行ったのは天候が悪コンディションになったためでしたが、その後、天候はさらに悪くなり競技が中断されました。この状態が続くと1本目の結果で順位が決まることになります。この時、日本は原田の失速ジャンプのせいもあって4位でした。原田にとっては、苦しい練習に耐えようやく巡ってきた雪辱戦、それが天候のせいで消えようとしていたのです。日本は競技の続行を求めました。そこでテストジャンパーに飛ばせて、続行するかどうかを決定することになったのです。日本の選手はテストジャンパーに頼んだそうです。どうか競技を続行させて欲しい。ただのテストジャンプが4年間の苦労を実らせ、雪辱への思いを遂げさせるジャンプに変わったのです。一人でも転倒したり、空中でふらつくようなことがあってはすべてが無になってしまいます。すべてのテストジャンパーが選手の心に共鳴して、その責任の重さを感じたでしょう。その重圧のなかで、滑降ルートを固めてコンディションを整えるために飛んでいきます。そしてコンディションが整ってくると、通常のジャンプができるかどうかを飛形と飛距離で判定します。最後に選手と同等の実力を持つ西片が指名され、最終判断が下されることになりました。すべては西片の実力に匹敵するジャンプができるかどうかで判断されるわけです。このようなギリギリの状態で、思い責任を背負って西片は飛びます。大ジャンプでした。続行を決定付ける大ジャンプでした。これらのテストジャンパーの思いが集まって西片のジャンプを生み、競技が続行され、日本は逆転で金メダルを取りました。語り継ぎたいドラマです。
長野五輪のジャンプ団体で日本は金メダルを取りました。この金メダルには2つの感動のドラマがあったのです。一つはよく知られている原田の4年越しの雪辱です。リレハンメル五輪のジャンプ団体で日本はほぼ金メダルを手中にしていました。原田が失敗さえしなければ金メダルというところまで来ていました。そこで原田が結果的に最悪のジャンプをして日本は銀メダルになってしまいました。その責任を一人で背負う形になった原田の気持ちはどうだったでしょうか?その気持ちをもっとも理解していたのが原田の奥さんでした。原田の気持ちを刺激しないように気遣ってきた4年間、やっと長野で雪辱する日が来たのです。ところが、原田のジャンプの時天候の状態は最悪に、そして原田のジャンプはまたまた失速。奥さんは「あの状態が続くのか?」と思ったそうです。(僕はこの言葉を聞いてすばらしい女性だなと思いました。) ここまでなら、神様がいたならきっと意地が悪いに違いない、と思った人が多かったでしょう。しかし、この後、日本のジャンパーがすべてよいジャンプを行い、原田が一本目を挽回する大ジャンプ、日本は金メダルを取りました。原田のこの4年間の苦しい心の状態を思うと感動の金メダルでした。そして、このドラマに隠れていたのですが、もう一つ感動のドラマがあったのです。(続く)
あけましておめでとうございます。
あけて2010年、日本も私も課題山積。何をやらないといけないかはよく分かっているのですが行動できない、というか立ち上がりが遅い。なんとか・・・ 。反省はここまでにして、今年は飛躍してみましょう。仕事も遊びも積極的に取り組むことにしました。来年の年賀はことしの実績を書きますので楽しみにしてください。去年の実績は、という声が上がってきそうです。去年も実績はいろいろあるのですが書くほどのことはないのです。では、スタートです。ダッシュで臨みます。
細胞がどれほど複雑なことをしているか知っていますか?超近代的なオールマイティな工場というのが一番近いイメージではないでしょうか?細胞の基本的な機能に生命を維持するためのたんぱく質を作るという機能があります。細胞は2万種類以上のたんぱく質の構造と作り方を遺伝子に記録していて、それらを使ってたんぱく質を作る機械も持っているのです。そしてこれらのたんぱく質をつくる為の材料を取り入れるゲートに当たる部分を持ち、それを内部に運ぶ運搬ロボットと、できたたんぱく質を配達する運搬ロボットを持っています。さらにエネルギーを作る部分と、使うシステムも、不要物質を分解する部分も細胞内にあるのです。そして細胞を守るためのセキュリティシステムも持っているのです。あの小さな細胞の中にこれほどの完全に自動化されたシステムがあるのです。驚きです。その中で、今日紹介したいのが運送ロボットです。細胞には中心部から外部に伸びる微小管というものがあります。キネシンとダイニンというたんぱく質がこの微小管を伝って物質を運搬するロボットです。このロボットは手のようなものを持っていて、この手が微小管と結合・離脱をして、ちょうど手で這うように移動します。キネシンは中心から外部へ、ダイニンは外部から中心部へ移動するロボットです。キネシンは使い捨てですがダイシンは中心部へ行った後キネシンに乗せられて外部へ運ばれます。またまた驚きです。こんなことを知った後で人間の世界を見てみると、人間が作った近代的な工場がおもちゃに見えてきませんか?
テレビでマイケル・ジャクソンの特集をやっていました。彼はKing of Popsと呼ばれています。彼のアーティストとしての魅力はリズミックで強い調子の歌と全身の隅々まで神経の行き届いた完璧で心を惹きつけるダンスです。マイケルの話題としては、もう忘れていましたが彼は逮捕されて裁判にかけられていることがあります。無罪となりましたがその前後から彼の奇行が報道されるようになりました。彼の特別なファン以外の人は天才に付きまとう暗い一面を想像したように思います。・・・ 今日の番組を見ていて、その暗い一面がすべて捏造されていたことが分かった。子供の頃からアーティストとして成功し、他者との戦い方や自分の心の守り方などを知らないままに大人になってしまったマイケル。華麗な生活に隠れていたため、彼が純粋で善良で繊細で臆病で弱い人間であったことを知っていた人間はほとんどいなかっただろう。そして酷いレイシズムの中にあって白人になりたいという強い欲求が育っていたことも想像できる。度重なる整形や、悪いことは何もしていないのに裁判を避けようとして和解金を支払ったことはこういう背景を考えると完全に理解できる。悲劇は、このような無防備な人間が、野蛮人や詐欺師やレイシストやエゴイストの巣窟であるアメリカに生まれてきたところにある。彼の人生の前半はバラ色であった。しかし人生の後半になると、彼が戦う術や防御することを知らないことをかぎつけて野蛮人が彼に襲い掛かった。そしてよってたかって彼を傷付け、富を奪った。裁判が真実を追究するのではなく、12人の陪審員をどのような考えに至らせるかという劇場となっている世界においては真実と嘘が入れ替わることなどたびたび起こる。それが彼への攻撃を激化させた。彼の心が傷だらけになったのは容易に想像できる。今日の番組を見てすべて分かった。僕はマイケル・ジャクソンのすべてを信じる。なぜ今日の番組をマイケルが生きている間にやってやらなかったのだろう。もし、裁判が終わった時に全世界で放映していたらマイケルのロンドン公演は行われていたであろう。
地球ができた頃の状態を調べるために、小惑星探査機「はやぶさ」は、ラッコが仰向けに海に浮いているような形の小惑星「イトカワ」(535m-294m-209m)にむけて2003年5月9日に打ち上げられました。「イトカワ」は地球と火星の公転軌道を横切るような公転軌道を持っています。「はやぶさ」はこの「イトカワ」まで行って、いろんな観測を行い、岩のかけらを採集したのですが、ここからが故障の連続。化学推進物質が意図に反して噴出したため回転を始め、地球との連絡が取れなくなったり、イオンエンジンが故障して地球への帰還ルートに乗り遅れたりしました。それらのハプニングを何とか克服して地球への向かっていたわけです。それが、この11月9日に再びイオンエンジンが故障しました。どうなることかと思っていると、4つあるエンジンの内故障したエンジンの2つを組み合わせて1つのエンジンとして動かすことで11月19日再度帰還を開始したようです。順調に行くと2010年6月にオーストラリアの砂漠にカプセルがパラシュート降下する予定です。満身創痍の状態で、健気にも20億キロメータにも及ぶ孤独な飛行をして地球に帰ってくる「はやぶさ」、現代のロマンを感じずにはいられません。
子供の頃、流れ星のことを知ってどうしても見たかった。しかし流星群などのことを知らなかったので、時期も考えずただひたすらに空を眺めていた。しかしなんとか見ようとしていた時には一度も見れなかった。初めて見たのは夜歩いていて何気なく見上げた時だ。夜空に一筋、スーッと流れていった。それから何度か見たような気がするがその時の状況は思い出せない。ところが今日ふたご座流星群ということで見れるかなと見ていたら、非常に明るい流星、シリウスよりずっと明るい流星が流れていった。1時間あまりの間に8個の流星を見ることができた。あれだけ憧れていた流星、今日からはきっと幸運の連続だ。
ふたご座流星群にはちょっと変わったところがある。普通の流星群は彗星が撒き散らしたチリが降ってきて流星になるのであるが、ふたご座流星群の場合はフェアトンという小惑星が撒き散らしたチリが降ってくるのである。どちらでもあまり変わりないと言われるかもしれないが、誰か大切な人に話してあげると好印象を与えるかも。