ペロシ氏が台湾、韓国、日本を訪問した。このことだけを捉えるとなぜペロシ氏が、なぜ今、なぜ日本、台湾、韓国なのか、という疑問が出てくる。この疑問は、世界の情勢を考慮するとなんとなく想像がついてくる。ある視点に立って世界を見ると、現在の世界情勢は、第二次大戦が終わり、主にアメリカの経済力、軍事力の影響を受けて、世界中の国や勢力がその存在基礎を明確にし、世界に秩序が形成されてきたところだ。しかしロシアは領土拡張、中国は覇権国家を目指していたので秩序を別の形にしたいと考えていた。その一つがロシアのウクライナ侵略だ。そして、日本、台湾、韓国の周辺で中国とロシアの軍艦や戦闘機が軍事的な示威行為を始めた。これは中国、ロシアがこの周辺は自分たちの勢力範囲だと主張を始めたわけである。だからアメリカが違うと高官を派遣したわけである。バイデンが来るのが最も強い主張となるがリスクも大きい。そこでその次の影響力を持つペロシ下院議長となったのだと思う。
ペロシ氏が台湾を訪問後韓国に行ったが、韓国のユン大統領は会わなかった。中国の影響だと思うが、もう韓国を信頼してはいけない。行動の予測がつかない。
ペロシ氏は日本に既に来ていて、岸田首相と会談を行った。日米の絆はしっかりと結ばれていることを世界に発信したわけである。
