ギニアでエボラ出血熱の患者へアビガンを投薬する臨床試験が行われてきた。その結果がフランスから2月4日に発表された。それによると、アビガンは80人に投与され、その結果死亡率は低くなり、回復の速度は速くなったそうだ。すばらしい効果があったわけである。アビガンは日本の富山化学(富士フィルムの子会社)の開発した、本来インフルエンザの薬として認可されている薬である。これが作用機序からしてエボラに効くと予想されていた。日本の企業が開発した薬ということで注目してきたが、この結果を聞いて嬉しい思いである。ウォッチしていた時のことを書いてみる。すべて臨床試験前だ。
まず最初に投薬を始めたのがフランスである。当たり前のことだが、患者の命を救うという目的で複数の投薬を行った。その結果、患者が回復した。フランスはすぐにギニアでアビガンの臨床試験を実施することを発表した。僕は思った、アビガンが効いたんだ。
次に投薬したのがスペイン。スペインがアビガンの投薬を発表した時、患者は重体だということであった。助けるのは無理かもしれないと思っていることが読み取れた。数日して次の発表があった。血管中のウイルスの数が減少しているがまだ重体だと。また数日して、エボラ自体は治癒しつつあるが、すでに多くの臓器がダメージを受けているのでまだ危険な状態が続いている、と発表した。次の発表は非常にハッピーな発表であった。患者が回復したと。患者も出てきて感謝のコメントを行った。スペインの報道は途中経過もあってよくわかった。よくやったアビガン。
次に投薬したのがドイツ。ドイツは味気ない。最初、アビガンの投薬をすると発表した。次の発表は患者は回復してすでに退院したというものだった。プライバシーを考慮したためだろうがも少し何とかならないの?それにしてもアビガンは凄い。
次に投薬したのがノルウェーだ。ノルウエーもドイツとよく似ている。アビガンによる治療を始めたというのと治ったというものだけだったと思う。ピックアップできていないだけかもしれないが。さすがアビガン。
この4例があって、僕はアビガンの効果が確実なものであると確信した。
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