アルゼンチンで、動物園のオランウータンについて、裁判所が違法に自由を奪われた「人間ではない人格」として権利を認められた。この訴訟は、動物愛護団体が、ブエノスアイレスの動物園にいるスマトラ・オランウータンのサンドラ(29)の解放を求めたもの。人権というのは何か?別に神様から与えられたものではない。国家が国民に保障したものである。ではなぜ保障するのか、それは社会を健全に保つために必要だからである。そして人間が快適に生きていくためには健全な社会が必要だからである。すべての生き物に神様が人権に準ずる権利を与えたと考えるのであればオランウータンにもその権利を与えるべきであろう。しかしそうではない。その証拠に、人権に準ずる権利を持っている生物は自然界にはいない。したがってオランウータンを開放したところで「人権」を享受できるわけではない。保障する組織がないからだ。やはり、人権を保障するのは人だけでよいのではないか。人以外の生物については、その生物と関わっている人が、その生物がなるべく快適に過せるように世話をすれば良いのだと思う。
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