のんびり起業を目指す日々

好きなことを勉強しながら、のんびりとお惣菜屋さん開業をめざす毎日です。

大根の葉と大豆の炒め煮

2018-01-07 07:30:08 | レシピ

 皆様おはようございます。

 

 今日はイベントでお出しした料理の二つ目、「大根の葉と大豆の炒め煮」です。

今回のイベントの依頼の理由の一つに、

たべられるのに大根のや人参の葉を捨てて行ってしまうのでもったいない。食べ方を提案してほしい。

というお話がありました。

その試作のなかで、ニンジンの葉の料理も作っていましたが、ひょっこり作ったこちらの方が味も良い点とすぐできる点、こちらの理由から採用しました。

 

 モデルは新潟の「煮菜」。

同じ名前の料理は他の地方にもありますが、

新潟の山間部では体菜という野菜を塩漬けにしたものを、都度塩抜きしてこの料理に使ったものが昔からの定番のようです。

ただ、家庭によって、その日の具材によっていろいろのようです。

 今回はある大根の葉を洗っているお母さんにインタビューしたところ、「これは煮菜にする!!」

と教えてもらったのが脳裏に焼き付いていて、大根の葉で作りました。

 

さて、煮菜の具材としては、うち豆という地域の食材が東京ではあまり手に入りません。

そこで、どこでも売っている大豆を煮てパックされているものなどを代わりに使ってみました。

これが下処理されていますから、パッと作れる優秀な時短レシピになりました。

 

 

作り方(3,4人分)

 

材料:大根の葉  約200g

   さつま揚げ 2枚(50g)

   大豆水煮  1パック(150g)

   出汁の素  少々  (2g)

   しょうゆ  大さじ 1

   みりん   大さじ 1

   水     100cc

 

① 大根の葉を洗い、2分ほど沸騰したお湯で下ゆでする。

  ざるにあけた後ボウルで水にさらす。その後水気を絞り、3cmの長さに切る。

② 油をフライパンに熱し、3cm位のひょうしき切りにしたさつま揚げを軽く炒める。

③ 大根の葉を加えて、しんなりと熱が回るまで炒める。

④ 大豆水煮を加え、いくらか火が入るまで炒める。

⑤ 出汁の素を溶いた水100ccを加え、しょうゆ、みりんを加える。

  水気が飛んで汁が少し残る位まで炒める。

 

以上です。

実演では出汁は天然だしを使用しました。

また、質問にあったのですが、最初に大根の葉をゆがくのは、農園の野菜の場合は虫を取るため、そして調理の理由としては青臭さを取るためです。

実演でもご説明しましたが、作ってすぐよりも、粗熱が取れるころの方が味が入っておいしくいただけます。

この料理は、私の狙い通りに、「すぐできるのにとてもおいしい。」とご好評いただきました。

私は惣菜屋さんを目指しているので、うれしいというより、信じられないという気持ちと、なにより安心した気持ちでした。

一年間作ってきた味の方針が間違ってはいなかったのでしょう。

 

大根の葉は、畑で採れたものは柔らかくおいしいのですが、売っているもの等、物によっては固いもののばあいもあります。

そういった時は例えば葉と葉の軸を分け、軸は1cm位の小口切りにする、少し下ゆでを長めにするとまた違った感じで食べれるかなと思います。

 

大根は、栄養面でも優れているので、ぜひ捨てずに利用してみていただきたいです。

鮮度が落ちやすいので、私は収穫したら、茹でて冷凍します。

卵焼きに入れたり、結構使い勝手が良いですよ。

 

それでは皆様、今日も良い休日を。

 

 


南馬込汁2017

2018-01-05 04:45:45 | レシピ

 

 皆様、おはようございます。 めっきり関東でも冷え込んできましたね。今年の冬将軍は本気(マジ)のようです。 体調に気を付けたいですね。

 

 さて、今日は昨年の12月、イベントのために作った南馬込汁のレシピです。

このイベントのお話をいただいていた時期に、福島の郷土料理を調べていたこともあって、その中で気になっていた「こづゆ」。

この料理が丁度冬野菜を多く取り入れたものであり、畑で採れる野菜で料理という依頼だったので使えるのではないかと考えました。

 

 

 さて、いざ作ろうとすると、材料の中で貝柱が必要です。

この貝柱は価格が高く、ネックになるのではないかと一時は考えていました。

そこでスーパーの売り場を見まわしたところ、ホタテ貝の割身の缶詰に目が行きました。

一缶で350円ほどです。

いざ買ってきて試してみる事にしました。

ホタテの汁を煮込み時に使い、身を仕上げに入れると、思いのほか風味もでて使い勝手が良く、本家「こづゆ」よりも手軽に楽しめるように感じました。

それではそのレシピです。

 

材料:(多めの5人分)

    だし汁 800cc      干しシイタケ   10g

    ホタテ貝柱缶 1缶      豆麩       20g

    人参     1本      しょうゆ     大さじ4杯

    里芋     5個      酒        大さじ3杯

    大根   4分の1本     

    白滝     1袋      

青物、薬味:好みで さやえんどう、豆苗、小ネギ、筋子、柚子こしょう等。(比較的安いもので選んでおります。)

 

作り方:

    ①干しシイタケ、豆麩を水でもどしておく

    ②里芋、白滝はあく抜きが必要なときはそれぞれあく抜きをする。

    ③大根、にんじんはいちょう切り、里芋は半月切り等、なるべく大きさをそろえて切る。

    ④あらかじめとっただし汁にしいたけの戻し汁、貝柱缶の汁だけ、③の野菜を入れ、

     15分ほど火が通るまで落し蓋をして中火で煮る。

    ⑤ある程度火が通ったら、しいたけ、貝柱を加え、しょうゆ大さじ3、酒大さじ3を加え、10分位中火で煮る。

    ⑥具に火が通ったら、香りづけにしょうゆ大さじ1を加え、麩を入れて少し煮て火を止める。

    ⑦お椀に盛り、好みによって青物や薬味をのせる。

 

 以上です。 あっさりした中に出汁や野菜のうまみを楽しむ汁ですが、塩けが欲しい時は薬味で筋子や柚子こしょうのような塩気のある物を添えると良いでしょう。

 「後記:里芋とあく抜き等について」

     今回は簡単に作っていただきたいということで、配布したレシピにはあく抜きはしない方法にしました。

     この里芋のあく、シュウ酸というもので、処理しないで食べるとのどがチクチク、イガイガになってしまいます。

     ふきこぼれそうになるまで茹でてお湯を捨て、あく抜きをする事が好ましいです。

     面倒なときは、あく抜きをしなくてもちゃんと火を通してあくとりをすれば、大体は気にならなくはなります。

     また、里芋は大きく分けてねっとり系(石川早生など)とホクホク系(土垂)等があり、前者の場合は少きめ

     に切って、面取りなどをし、別に下ゆでをして⑤くらいのところで加えると崩れず、よいかもしれません。

     今回は煮崩れしにくい土垂だったので、いちょう切りにして加えました。わからなかったらお店の人に聞くと

     よいでしょう。

     (くれぐれも生でかじって調べ無いように、私は今回、初シュウ酸攻撃の洗礼を受けました)

     また、白滝もあく抜き不要のものを使うと便利ですね。

     だし汁ももちろん顆粒だしでもOKです。

     また、写真は大きな花麩を使っていますが、これは汁を吸ってしまうという欠点があり、小さな毬麩、豆麩を

     使う方が良いようです。  

     また、本家「こづゆ」も家によってさまざまな具がつかわれるようです。鶏肉など好きな具材を入れても楽しいかもしれません。

  

 今回は、大田区産の食材でそろえようと、畑の野菜に加え、区内の川田商店様の麩、樋川商店様の白滝、(株)マルサヤ様の鰹節と昆布でだしを取りました。 しいたけは、栽培キットで作りました。

ただ、貝柱の缶詰だけが大田区とつながらないと思っていました。

 

しかし、後付けながらつながってきました。

農園から1km位のところに、遺跡「大森貝塚」があるではないですか。

 

大田区の先住民は何と、縄文時代から貝を好んで食べていたのですよ。

 

と、いうわけで来年「南馬込汁2018」があるとしたら、これを理由に加えてしまいます。

 

モース博士(貝塚の発見者)にお礼を申す。

 

この京浜東北線の汽車(当時)の車窓から貝塚を発見したそうです。 

 

 

それでは皆様、良い1日を。