皆様おはようございます。
今週は実家に帰って愛車の調子を確認したり、最近の読書の流れで建築設備の本をダダッと読み通したりしています。
この建築設備くらいになると、物件探しの参考になる知識もだいぶ見つけることができます。
給排水、空調、電気等、大きく分けるとあるわけですが、電気については最近勉強したので理解がしやすくなっていることも有難いことでした。
さて、話はそれますが、地球のために私達ができる事、なんて良く聞きますね。
CMなどでも耳にしますが、そのたびに違和感を感じていました。
しかしながら、その違和感は心の中のポケットにしまってやり過ごしてきました。
ところが、意外な所でそのもやもやを振り払ってくれる広告を目にしました。
優秀な進学塾のグループの電車広告です。
それは、人間の取り入れるものと排出するものを図に示したうえで、過去の人間の排出物の利用実態や現状の説明を述べたうえで、未来のトイレは?と問いかけています。
私立中学校の試験問題だそうです。
素晴らしい。
そうです、人間が生物として地球の為に本来する仕事はそれですね。
それでは想像してみましょう。
未来のトイレは、水洗式ですが水は半循環式です。
一度排水に使った水は細菌により飲めそうなくらいにきれいになります。
以前にもこういった仕組みのポータブル便所はありましたが、処理のための細菌をゲノム編集により高い能力を持つものを開発することに成功しました。
そして、このトイレでの排水は各家庭のスーパー浄化槽に行きます。
ここで高度な仕組みにより、その成分から排出者の健康をチェックします。
このデータはコンピューターに蓄積され、病気の早期発見や健康度チェックにも役立てられます。
個人の特定はAIで自動認識し、自動でデータは取得されます。
また、マイナンバーマイクロチップを埋め込んでいる人は、一部公共施設のトイレでもこういった仕組みを利用できる取り組みも一部始まっています。
このスーパー浄化槽で問題がないと、排せつ物は下水道Aに行きます。
下水道Aは肥料メーカーや地域のJAなどの施設に行きます。
そうです。ここで養分を調整され肥料になるのです。
もちろん大昔問題だった回虫などがいたとしても、この過程で卵さえも処理されます。
回虫の卵に反応するバクテリアが卵を溶かしたり、成虫もゲノム編集した(またか)特製バチルス属菌で死滅します。
この仕組みにより、日本の農作物は有機質肥料での栽培が盛んになり、おいしいものが増えたという喜びの声が増えたのでした。
下水道Bは、メタンガスを効率的に採取し、エネルギーとして利用します。また、特殊な触媒により発酵を促進させ、その熱でタービンを回す発電所も研究されているところです。
もちろん残り物は従来より高度に浄化されて河川などに流します。
このように未来の下水道は環境負荷を減らすだけでなく、農業等への利用、エネルギー資源となる一方
、人々の健康管理にも利用されるようになったのでした。
下水道の処理は、従来では処理ごとに様々な法の適用でしたが、スーパーシティ政策により選定された都市において、法に縛られることなく社会実装の準備が進められ、いくつかの法改正を経てこのスーパー下水道システムが実現されていったのでした。
以上、中年の空想でした。
それでは皆様、地球にやさしい1日を。