皆様おはようございます。
早いもので、九月も終わってしまいますね。
今日は、南相馬での話の続きです。
日中はボランティア活動をさせていただきました。
今回は不要になった家財道具を、各処分場へ搬出するお手伝いでした。
小高では、今年の初めころまでは、処分してもらいたい物を敷地の中にまとめておくと、無料で処分してもらうことができました。
現在は、その措置が終わってしまったので、そういった物を自ら処理施設に持ち込んで処分しなければなりません。
そこで、こういった作業のお手伝いの依頼が、ボランティアセンターに増えているようです。
また、処分には持ち込んだ重さ等により、費用も掛かります。
量にもよりますが数万から、物によって、例えば伐採した材木などは十万円を超えることもあるようです。
このことで、処分を躊躇してしまう事もあるそうです。
避難指示が解除になり、住民が戻る途上にあるのに、この事は理不尽にも感じました。
復興を進めるには、費用の補助など、まだまだ考えていただいてもよろしいのではないかと思います。
来月に総選挙ということになりましたが、どの政権であれ、復興の援助は福島だけではないですが、力を入れていただきたいと思います。
話は変わって、処分場では持ち込んだ廃棄物の放射線量0.5μシーベルト以上お断りとの看板がありました。
農業用のビニールシートのようなものが主で、屋外にあったと思われるものだったので、私も内心もしかしたらと思いました。
もう一人一緒にいた人も心配する様なことを言いました。
台貫のうえで、担当の女性がサーベイメ―ター(高価で一番信頼性のある装置)で何か所も放射線量を図ります。
ところが全く大丈夫のようでした。
考えてみれば、小高の放射線量は、0.5μシーベルトを大きく下回っていることがほとんどですから、出ない方が確率が高いのです。
それでも、中途半端な知識で考えると、そういう廃棄物を集めたら足し算で線量が上がるという、間違った連想が気付かずに心の中にあったのではないでしょうか。
応援しようという気持ちがあっても、こういった考えを持ってしまう事があります。
根強い風評被害の一因は、こういう所にあるのかもしれないと考えさせられました。
そして、これからはもっと普通に、若干あった心配も解除して過ごそうと決めました。
もし心配があったら、客観的に数値を出してくれる機械を参考にすればよい。
この闇が一つとれて、今回は少しすっきりしました。
黒いフレコンバックが沢山摘まれたニュース画像で、福島の問題を報じられたりします。
そういうものも、これは〇〇μシーベルトでしたというのは実際にはわかりません。
良く映像を見ると、汚染土ではなく、「枯れ枝」と札がついているのが見えてしまったこともあります。
また、私がお世話になっているボランティアセンターの活動の草刈の映像が出て、除染活動という説明があったこともありました。
(結果としてそういう面もあるのかもしれませんが。)
この現場の現状の認知、知識などのずれ、これからもこういうものを少しづつうめていかないといけないなと、あらためて感じました。
それでは皆様、良い週末を。