にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

吉本隆明と司馬遼太郎の昭和史

2021-01-29 19:44:00 | 日常

 緊急事態宣言からおよそ3週間、ようやく感染減少の効果?が出てきたのだろうか。ワクチン接種が最終の解決切り札になるわけではない。

 人類はあらゆるウィルスに対して、封じ込めや全てのウィルスを死滅させることができていない。共生するしかないのである。

 きれいに生活して除菌やら消毒すればするほど一時的にほんの一部のウィルスは死滅させても、ウィルスに対してヒトの抵抗力は弱まり、感染しやすくなる身体になるという。

 何という皮肉なことだ。ヒトがウィルスを変異、進化させているとも言える。人類史よりウィルス史の方が地球上で永く続くのである。






 昨年発行されて、この半年何度も読んだ2冊。私にとって『吉本隆明』は最も特別な人で、最も衝撃的な影響を受けた人である。一生追いかけて彼の著作4点を少しでも理解したい。

 司馬遼太郎は言わずと知れた、歴史小説を文学の最高峰まで築き上げた人である。まだ幾つかの作品しか読んだ経験がないが、リタイア後の読書生活に楽しみにしてる作家である。

 この2冊を読んでいると、昭和という63年間が実にわかりやすい時代で、激動の変化あった時代で、国民生活の変化や成長が凄まじい時代であったことがよくわかる。

 経済の成長はほんの一部で、文学、社会、政治、理工、医学、農学とあらゆる分野で改革、変革が凄まじかったのだと思う。

 私の中では「平成」という時代の変化や成長が明確にわからないままだ。平成時代が総括され解るようになるにはまだ10年くらいかかるのかも知れない。

 昭和の半ば生まれの私にとっては、昭和という響きだけで郷愁を感じる。懐かし過ぎて幸せ感満載の時代であった。