霞堤とは、とても知恵のある方法です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%9E%E5%A0%A4
連続する堤ではなく、あらかじめ間に切れ目をいれた不連続の堤防が主。不連続点においては、上流側の堤防が下流側堤防の堤外(河川側)に入れ込んでいる。不連続部周辺の堤内(生活・営農区域)側は、予め浸水を予想されている遊水地で、
①それにより洪水時の増水による堤への一方的負荷を軽減し、決壊の危険性を少なくさせた。
この霞提の優れた点として、
②洪水で運ばれる土砂は、もともと上流の山林で形成された肥沃な土壌であり、それをそのまま下流に流すことなく、営農区域に蓄積しする機能を有したことがあげられる。近代化された視点からは、治水を単なる土木工事の対象としか見ないことが多いが、農業さらに広くはエコロジーの視点を持った治水法として再評価されている。
元々、遊水地に浸水させる目的があるので、堤は高くない。先に話したとおり、堤に切れ目を入れ、増水した川の水をそこから堤後背の遊水地へ逃がす。しかし、水位が下がり始めれば、逆にその切れ目から速やかに排水が行われる。
前述以外の霞堤の効果としては
③上流の氾濫を下流の霞堤で吸収することが出来、被害軽減に有用」
④「平時において周辺田畑や排水路の排水が容易に行える」の2点が挙げられる。また内水氾濫が起こる。