三菱地所杉山博孝取締役社長‥クロス・セクショナル・タスクフォース(CST)という「社長に直接もの申す」仕組みをつくりました。社員からの声に対して、見えるかたちでフィードバックすることがリーダーの役目。議論を経た先に、最後はリーダーの判断があるわけですが、私は、今の時代に一人で何でも決めるというリーダーシップが有効なのか、疑問があるんです。私の世代は「ひとつのことばかり信じてはいけない」と、多様化の中に育った最初の世代でしょう。次々に複雑な事象が起きる今の時代を迎え、その考え方は間違っていなかったと思っています。高度成長時代は、全体が上昇しているわけですから、一人のリーダーが多少判断を間違えても、大きな問題はなかったと思います。しかし、もう過去のような成長はない。そういう時代に、いわゆる「カリスマ社長」一人が、有効な選択肢を採ることができるとは思えないんですよ。P R E S I D E N T N E W S Vol.428(2011.7.26)
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