◆千曲川河川敷は肥沃の地 信州学大全(市川健夫著) P182から
市長のコラム発行日時:2012 年 02 月 09 日 10 時 05 分
信州学大全(市川健夫著) P182から
千曲川の沖積地には、その自然に適した伝統作物がいくつかある。現在日本で丸茄子を作っているのは福島・山形・新潟・長野・京都の五府県のみである。長野県下における丸茄子栽培地域は、北信全域と東信の一部であるが、小布施茄子(小布施町山王島の原産が作られている。(三木注:小布施の隣の須坂市でも栽培しています。)キュウリには篠ノ井横田の原産の横田胡瓜があり、キュウリの中で一番風味がよいといわれている。シロウリ(越瓜)の特産地は、須坂市日野の沼目越瓜と長野市古牧の高田越瓜がある。沖積扇状地の扇央にある高田を除けば、いずれも千曲川の沖積地に立地している。地力が豊かであるばかりか、河川敷では常に洪水によって、自然の客土が行なわれている。ここでは連作にともなう忌地(いやち)現象があまりみられない。なお野菜苗の育成に当たっては、河川敷から新しく堆積した耕土を運んで用いている。(三木注 村山早生ごぼうも千曲川河川敷で収穫されます。)