有害鳥獣対策用電気柵設置への感謝
4月28日(日)、本郷区有害鳥獣対策電気柵が完成したことを記念して、本郷区有害鳥獣対策委員会(梅本真司委員長)の主催により、通電式・竣工式が行われました。
私は市長就任以来、有害鳥獣対策を須坂市の農業振興の基本対策として、平成16年度より有害鳥獣対策用電気柵の整備を開始し、平成24年度までに合計延長約45km、総事業費約1億8千5百万円(電気柵整備費+緩衝帯整備費)を設置してまいりました。須坂市の場合は、地元の皆様が主体となり対策委員会を設置し、施工から管理までするという方式で実施してまいりました。これは、地域の実状は地域の方が一番熟知していること、自助で設置することにより愛着が生じること、経費が節減できること、地域の絆が強まることなどが理由です。
本郷区は約2,050m(地元施工分)という長い区間を短期間で、かつ、色合い等自然にも配慮した電気柵を完成していただきました。これは、梅本真司委員長を始めとする本郷区有害鳥獣対策委員会の皆様のきめ細かな計画のもと、本郷区が全戸参加で、区全体の事業として取り組んでいただいた結果であります。特に約30名の土地所有者の皆様には、貴重な土地を無償で使用させていただきました。
役員さんからは「みなで協働でする喜び、熱い絆を感じた」とお聞きしました。また、先日、ある会合で、女性の方から、「いい事業をしていただきありがとうございました」という感謝のお言葉を頂戴しました。「何のお礼だろう」と思っていましたら、「電気柵の設置により、普段、お付き合いのない方との交流ができよかった」とお聞きしました。(私が、何かしたのではなく区民の皆様のご努力なのですが・・・。)わざわざ、このために長靴を購入された方もいらっしゃるとお聞きしました。
通電状況をチェックしたところ、極めて良好だともお聞きしました。これも区民の皆様が責任と誠意を持って、共同作業を行なった成果だと考えております。私も、当日拝見し、見事な出来栄えに感心をしました。本当にありがとうございました。
坂田区の方からも、電気柵設置についてお聞きしました。山の急な斜面も含め設置に困難な場所がありましたが、区民が一体となり、取り組み、完成したとのことでした。完成により、坂田町にある「さかた山風の子保育園」の園児が、「坂田山共生の森」で元気に遊んでいる姿が見られ、嬉しいとおっしゃっていました。また、一体となって取り組んだ一体感、達成感も感じるとおっしゃっていました。(坂田山共生の森も、地域の皆さんが整備をしてくださいました。この春も綺麗な桜が咲いていました。散策に一層気持ちのいい時期になりました。お出かけください。)
エコパーク(一般廃棄物最終処分場)の説明会で、仁礼町栃倉組公会堂に伺った際に拝見した電気柵も立派な設置状況でした。仁礼地区の場合は、設置後の管理も素晴らしいということで、長野県長野地方事務所からほめられたこともあります。
また、県外のお客様に豊丘地区の弁天さんのしだれ桜をご案内した際に、急峻な山に設置した電気柵について、地元の方々がほとんど設置されたというお話をしましたら、驚かれていました。
以上のほかにも、須坂の場合には、自分たちの地域は自分たちで守るという、自主、自立の精神で電気柵の設置に取り組んでいただき、感謝しております。