子曰わく、民はこれに由らしむべし。これを知らしむべからず。
尊敬申し上げる経営者の方から、徹底が一番難しいと教えていただきました。市長として、実感しています。
徹底するには、情報の発信、受信が重要と考えます。
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http://www.geocities.jp/rongo21/rongo/8_9.html から
子曰、民可使由之、不可使知之。
子曰わく、民はこれに由らしむべし。これを知らしむべからず。
訳
「由る」は「頼る」の意味です。人々を治めるさいの姿勢を説いた文言です。以下の様に訳します。
孔子は言った。
人々を頼らせることは容易だろう。しかし、理解してもらうのはむずかしい。
解説
この言葉は、長年、権力の都合のいいように、下のように曲解されてきました。
孔子は言った。
愚かな民は、頼らせるべきで、わざわざ知らせるべきではない、混乱を招くだけだ。
この解釈は、権力による情報統制の根拠にされてきました。最近でも、不良債権問題、薬害エイズ問題等を思い起こせば、なるほどとうなずくことが出来ます。
これは、「べし」を恣意的に「命令」または「当然」の意味に解釈した結果です。本当は、この「べし」は「可能」あるいは「推測」の意味です。
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http://www.niigata-ogawaya.co.jp/rongo3/s-08-196.htm
から
〔 読み下し 〕 |
子(し)日(のたま)わく、民(たみ)は之(これ)に由(よ)らしむべし。之(これ)を知(し)らしむべからず。 |
〔 通釈 〕 |
孔子云う、「人民を政道に従わせることはできるが、一人一人にその内容を理解させることは難しい」と。 |
〔 解説 〕 |
2500年前の封建時代も民主主義下の現代も、一般大衆の政治に対するセンスは、さほど変わっていないようです。ここでは「之」を政道と解しましたが、「伝統文化」ととっても「社会の習慣や規範」ととっても良いでしょう。 ◎ http://rongo-fukyukai.jp/kaichou_no_kotoba/mura200910.htm から 【伊與田学監釈】 民は徳によって信頼させることはできるが、すべての民に真実を知らせることは非常にむずかしい。(仮名論語頭注) ◎http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1049643175 から 子曰、民可使由之、不可使知之
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