三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

市道銀座通り線の整備工事

2012年02月17日 | Weblog

市道銀座通り線の整備工事

昨年1月31日に全線の整備が完了した市道銀座通り線について、ご質問がい
くつかありますのでご回答をいたします。

○整備方法の決定方法
 地元、東横町、横町、中町の3町の関係者の皆さんと、平成19年3月から
平成20年8月にかけ、懇談会6回、報告会3回を開催し、「車の通行や一方
通行について」、「歩道の設置」、「舗装の形態」、「水路の復活」、
「電線類の地中化」などに対するご意見を幅広く丁寧に伺い、それらを基
本に整備計画といたしました。

○電線類地中化をしなかった理由
電線類の地中化について懇談会では、
(1)地中化は、トランスのボックスを歩行者スペースに設置する必要があり、
歩行者スペースが狭くなる。
(2)道路整備と電線類地中化の工事の両方が必要となり、工期が長くなる。
などのご意見をいただきました。
 これらの意見も含め検討した結果、
・中部電力、NTTなどの電気通信事業者と共同溝(きょうどうこう)を整
備する工事が必要となり、工事費用が多額になること
・トランスボックスを歩行者スペースに設置すると現在の道路幅員では安
心して歩行できるスペースが取れなくなること
・事業者間の調整が図られておらず補助の対象とならない
ことから、整備計画に加えることはできませんでした。

○電線類地中化以外に無電柱化などの検討
(1)電線を軒下に配線する軒下配線
(2)道路側から住宅の空地などへ電柱を移設(セットバック)する裏側配線
の手法があり、これらの手法について電気通信事業者と協議しましたが、
「軒下配線とするには沿線建物の軒が連なっていない(建物の高さや位置が
同じでないなど)、また、裏側配線とするには、裏側に通りがないことから
技術的に不可能。」との回答であり、困難という結果になりました。

○水路の復活をしなかった理由
(1)クラシック美術館と三善(牧さん)宅前に当時の石積み水路の面影が残っ
ているが、その他は不明である。
(2)当時の石積み水路は、現在の住宅敷地の中に見られる。
などにより、石積み水路復活については難しいと判断しました。
また、道路幅員内に新たな水路や水辺の空間を設けることも検討し、地元の
まちづくり団体「元町の会」の皆さんと「松本市なわて通り」を視察しまし
た。

これらを基に懇談会にて検討を行なった結果、懇談会では、
「道路幅員内に施工すると、幅員の狭い箇所は、歩行者スペースも狭くなる。」
「雪が積もれば水路が分かりにくく危険である。」
「水路を造ると道路と宅地との間に橋を架ける必要がある。」
「自宅の前は水路はいらない。」
「掃除など管理を行なう場合、高齢者が多く参加者も少ない。管理が大変と
なる。」などのご意見をいただきました。
 これらのご意見を踏まえ、最終的に新たな水路や水辺の空間は設けないことと
しました。

○整備工事の効果
周辺住民の生活道路としての機能も維持させながら、
(1)歴史的な蔵の町並みにふさわしい道路となるよう路面全体を石畳風舗装とし
ました。
(2)歩行者が安心して歩けるように歩行者スペースを設け、車道と色を変えまし
た。
(3)道路面の水はけを良くするために、車道と歩行者スペースとの間に排水溝
(細幅グレーチング)を設置しました。
(4)時間指定の一方通行を地元区とも相談し、終日一方通行としました。


 今でも、様々なご意見をお伺いしますが、整備に際し地元のご意見をお伺いす
るとともに、協議を行いました。また、工事期間中は、大変なご協力をいただき、
制約のある中で蔵のまち須坂の好感度を高めるように整備を行ないました。市外
の方、観光客からは、銀座通りのイメージがよくなったという声をよくお聞きし
ております。江戸、明治期には街道として多くの往来があり、蔵の町並みへの導
入部である銀座通りのイメージがよくなることは、須坂市全体のイメージがよく
なることにも結びついています。

地元住民の皆さんとは、ハードの道路は市役所が、ソフトの地域づくりは地元で
ということで、取り組んでまいりました。その結果、昨年は地元の皆さんが中心
となって「銀座通り開通まつり」が開催され、大盛況でした。今年からは定例の
春まつりとして開催されます。 (今年は、3月18日(日)午前9時~午後3時)

(須坂市役所ホームページの「よくある質問」
http://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/faq/
を元に作成しました。ご覧下さい。)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。