須坂景観づくりの会の黒壁プロジェクトの名称について、市民の方からご意見をお聞きしましたので、須坂景観づくりの会の小林義則理事長にお伺いしました。小林理事長から次のような回答がありました。市民のみなさんの関心の高い事項でありますので、、小林理事長のご了解を得て、ご紹介申し上げます。
(小林理事長からのご回答)
ご連絡いただきました「黒壁プロジェクト」の名称につきまして
答えさせていただきます。
企画当初、プロジェクト名に悩んだことは事実です。
最初、村上市同様に「黒塀プロジェクト」が良いのかとも思いましたが、
大門通りは昔の商店が多く立ち並び塀があまりございません。
現在も通りには民家の壁が直接接している箇所が多いのです。
そこで「塀」と表現するには無理があると考えました。
また、「大門通り景観改善プロジェクト」のように場所を特定してしまうと、
それ以外の箇所は?という疑問にもなります。
そこで、ブロック塀などがある箇所は黒板塀に、
金具のサッシ、ガラス戸などがある箇所は木の黒格子戸に、
壁が直接ある箇所については落ち着いた色合いにするなど
全てを含む意味合いで「黒壁プロジェクト」としました。
現在、
「白い壁を黒くするのではないか」
「窓を埋めてしまうような壁を作るのでないか」
「何でも黒くするらしい」
などの疑問を受けておりますが、そのようなことは全くございません。
そこにお住まいの住民のかたと個別に綿密な打ち合わせをさせていただき、
活動を進めております。
黒のような色で落ち着いた趣のある景観を作ることで
本上町の公会堂から北に続く長屋、
須坂観光タクシー所有の蔵、大和屋酒店の蔵などが更に引き立ちます。
また統一感のある景観が見えることで、
「この先に何かあるのではないか」という期待感が生まれ、
実際にその先にある「ふれあい館しらふじ」「クラシック美術館」「勝善寺」などの
須坂ならではの文化財をより多くの方々に見学いただけるものと考えてます。
予算と計画上、その時の計画箇所の住民の方に対して
個別に説明をさせていただいていますので、
未だ説明を受けず、周囲の噂話によって不安を感じている住民の皆様も
多くいらっしゃいます。
今後そのあたりも、完成したものを見ていただき
そこで改めて説明をさせていただきたく思っております。
色につきましても「黒」とありますが、
理事をはじめ顧問相談役との議論の結果、
かなり黒に近い茶色にて決まりました。
子供が口にしても大丈夫な完全に自然原料の塗料です。
「黒壁プロジェクト」の壁は
須坂には白漆喰の土壁、黒漆喰の土壁(N屋さん)がございますが、
そのような土壁の壁を意味したつもりではございません。
板塀、格子、壁、全てを含む意味合いで「壁」と名前にいれさせていただきました。
誤解を招く文字ではございますが、
計画が進むにつれて、きっと市民の方々にもご理解していただける
と思っております。
話は変わりますが、名称以外のご意見として
「須坂市民としてもっともっと協力したい。だけど、事業に参加したいが、門戸が狭そう。」
「金も出してやりたいが、ライバル業者が入っているから、話も聞いてくれない。」
「昔から活動している団体や、その他市の団体との交流する気があまり感じられない。」
など受けております。
須坂景観づくりの会は須坂の自活力の増進と郷土愛の育成のために
私利私欲無く、志を高く持って活動しております。
「須坂をよくする」という意味で賛同いただける個人、団体とでしたら
出来る限り連携を深めていく所存です。
業者につきましても、私利私欲なく参加いただける業者がありましたら
私どもからお伺いさせていただきます。