「致知一日一言」2012年1月9日
本日決勝戦を迎えた春高バレー。
前回大会準優勝で、今大会で32回目の出場となった名門・古川学園は、かつては地区予選すら勝ち上がれなかった弱小チームでした。
本日は、同校女子バレー部を常勝軍団に育て上げ、在任中に12回もの全国制覇を成し遂げた国分秀男監督のお話をご紹介します。
(『致知』2005年11月号「開発力」より)
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これまでたくさんの人を見てきましたが、概ね三つのタイプに分かれると思います。
一つは苦しくなると「もうダメだ、無理だ」と思う「絶望諦め型」。
二つ目は「いやだけど、しょうがないからやるか」という「消極的納得型」。
そして三つ目は「この苦しみが俺を磨いてくれる。これを乗り越えれば一つ賢くなれる」と考える「積極的プラス思考型」。
結局、歴史に名を残すような偉人や成功者は、三番目の人間からしか生まれません。一、二、三のどのタイプの人間になるかは考え方一つです。
お金がかかるわけじゃない、努力がいるわけでもない。時間もかからない。物事の見方をちょっと変えるだけでいい。
だから偉人の話を聞き、良書を読むのです。過去に事を成し遂げた人たちがどうやって困難を乗り越えてきたか、それに触れることで考え方を変えることができると思います。
「言葉」は「意識」を変え、「意識」は「行動」を変え、「行動」は「結果」を変える。つくづくそう思います。
(三木:言葉→意識→行動→結果)
私は辛い時はいつも「俺よりももっと苦しい目に遭って頑張った人がいたじゃないか。
あの人ができたんだから、俺だって乗り越えられる」と言い聞かせ、夢に食らいついてきました。
この世で我慢の時なくして夢を実現した人は一人もいません。
夢を追うなら、わが身に降りかかるすべてを積極的プラス思考で受け止め、簡単に諦めないこと。
それが人生を開発していく基本ではないかと思います。