三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

「いろんなことをして遊んでいる子ほど、本を読んだ時、よく反応するんですよ」

2016年10月16日 | Weblog

日本経済新聞 春秋 2015/8/19<input type="hidden" name="ag" value="201510162203" /><input class="JSID_dataForm_tokenSession" type="hidden" name="utoken" value="qsW5WGiT4VvWRMWNyLWAWPsiChKDS+9qBlVdelTavdL06M3A8P+BfY43ZiNt6Y2em2GYD2i0vQ+rmDCW03B1rZQAsJEn/CGOIC2jtqJSb3Vl7vGvlMfKITIEXByhZIY+tEc91XdMtskoOiW0JO0Q+UeYFCecgPCx6QM5EcaYbNJTLfSmPqLt+A==mPWIbVmj0G0=" /> 

「いろんなことをして遊んでいる子ほど、本を読んだ時、よく反応するんですよ」

 十数年前、名古屋での勤務のころ、夏に子どもらと夢中になったのはカブトムシである。繁華街から地下鉄で10分ほど。東山動植物園の周りの広い森で、早朝、樹液の匂いを求め進んで行くと「いた」。飼育箱から抜け出し、夜中に室内をブンブン飛んだのには驚いた。

▼こんな思い出も楽しいけれど、新学期まで、まだ10日以上。せっかくの機会だから、少しは本に親しんでほしいもの、と親としては反省も込めて思うのだが、以前、児童文学研究の松岡享子さんにインタビューをした際、こんな話を聞いた。「いろんなことをして遊んでいる子ほど、本を読んだ時、よく反応するんですよ」

▼主人公に一体化する。描かれた情景を思い浮かべる。そのためには、自分の感覚や運動器官を通じ、体にイメージを蓄えねばならない。ゲーム機ばかりを相手にしていては、本の中身を実感に変える力が、弱くなってしまうのだという。風を切って自転車を走らせ、汗だくになりアゲハを追う経験が子どもには必要なのだ。

▼大阪府高槻市で痛ましい他殺体で見つかった中学1年の女子生徒。同級生の男子生徒と「京都へ行く」「野宿する」などとLINEに残したという。夜の古都を歩いてみたい。そんな冒険心でもあったのだろうか。無事に帰っていれば、秘めやかな思い出として、幼い青春の糧ともなったろうに。踏みにじった犯人が憎い。


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