須坂商高実習販売クラブ 「フードグランプリ」初出場へ 伝統野菜スープで商品開発力勝負
(信濃毎日新聞2015(平成27)年7月18日の要旨)
須坂商業高校(須坂市)の実習販売クラブ「須商まちかどSHOPくますぎ」は
2015年7月29及び30日に大阪市で開く「商業高校フードグランプリ」に初出場する。
グランプリでは全国の商業科の高校生が開発した商品を、プレゼンテーションや試食により競う。17日は同クラブの生徒5人が当日に向けて発表の練習をした。
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くますぎが発表する商品は「わっせわっせ村山さん家(ち)のごぼうスープ」。
須坂市村山の伝統野菜「村山早生牛蒡(わせごぼう)」を材料にした固形スープ。
2013年、当時のくますぎのクラブ員らが開発した。
地元の農業振興グループから開発を依頼され、フリーズドライ商品を主力とする同市の「アスザックフーズ」の協力を得た。
現在は市内外の商店で取り扱っており、同クラブ顧問の小林俊文教諭は「これまでくますぎで開発した商品の中でも特に人気が高い」とする。
同グランプリは、応募があった全国53校のうち書類審査を通過した9校が出場。
県内は須坂商のみが出場する。
29日に流通業者を前に1分間で商品を説明し、30日にプレゼンテーション(5分間)と試食で審査を受ける。
食品卸会社の伊藤忠食品(大阪市)の主催で3回目。
同社によると、グランプリに出場した商品の中には、全国販売された商品もあるという。
この日は、プレゼンテーションで商品を発表する3年生5人がスライドを使いながら練習。
村山早生牛蒡の特徴や商品の開発経緯などを説明しながら、「全国の店で販売され、買った人がおいしく食べている姿を見ることが夢」と締めくくった。
くますぎ部長の北沢未鈴さん(17)=3年=は「須坂市の伝統野菜や商品の魅力を伝え、1位を目指したい」と意気込んでいる。