すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

卯月の終わりの「平和国家」誕生の舞台裏

2017年04月30日 | 日々思うこと

糸魚川市のW選挙から2週間、有権者は市政の刷新よりも継続を選択し、街なかは何事もなかったような静けさですが、国道を走る車は他県ナンバーが多くなった大型連休です。

このところの暖かさで姫川桜づつみ周辺の田んぼにも水が張られ、近郊の農家は田植えの準備で、卯月4月もあっという間に終わりです。

気になっていたことの一つが大阪の森友学園問題で浮上した教育勅語、そのどこが問題なのかとネトウヨは騒いでいるようですが、戦前の愛国教育の大本とされてきたことは言うまでもなく、森友学園の幼稚園で子どもたちに暗唱させている教育勅語を映像で見るつけ背筋が凍える思いです。

教育勅語は戦争に駆り立てるための“道徳”でもあり、戦後の日本国憲法と教育基本法に反していることで、1948年衆参本会議で排除・失効確認の決議が採択され今日に至っています。ところが今、これを部分的に教材として認めようとする国会の動きに、平和国家としての根幹が揺らいでいるのではと受け止めてきました。

そんな中で今夜9時からのNHKスペシャル「憲法70年“平和国家”はこうして生まれた」を視聴です。平和主義の出発点が新たな資料で明らかになり、衆議両院での議論を経て第九条が誕生するまでを取り上げた貴重な内容です。

当時、幣原喜重郎首相が戦争放棄をマッカーサーに提唱し、GHQは戦力不保持の草案を作成、しかしGHQ草案の条文には「平和」の文字はなく、その後の衆議院の小委員会で法学者で弁護士でもある鈴木義男議員の発言を機に議論を重ねられてきました。

NHKは新たな資料をもとに、日本国憲法が誕生していく1年8か月を描き、「国際平和を誠実に希求」する条文が第九条に盛り込まれ、“平和国家”誕生の舞台裏を明らかにした必見の番組です。再放送 5月3日(水)午前0時10分~(2日深夜)