すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

新潟5区6区自民党議席を死守、糸魚川市は惨敗

2017年10月22日 | 日々思うこと

日曜日は衆院選で忘れられたような映画『母』の上映会で、私は午後の部の受け付けを担当し、前売り券も予想を超えホッと一息です。映画終了後には夜の開票速報を見守ることで、強雨の暗くなった国道を上越へと車を走らせました。

娘たちから「何でこんな日に・・・」と言われたものの、家にいても落ち着かず「市民連合・上越」で一緒にがんばってきた友人らと結果を共有したい気持ちが優先です。8時半前にやっと会場の上越商工会議所へ到着し、緊張感が漂う中で2台のTV画面に注視です。

新潟1区立憲民主党の西村ちなみさんと、4区無所属の菊田まきこさんの当確が早くに出て嬉しく思います。続く注目の5区の大平えつこさんは自民の壁に苦戦で、自民党元新潟県知事の泉田氏の当確です。

当6区の梅谷氏の票が伸び悩み会場は重い雰囲気になり、10時半頃に高鳥氏の当確が出て、11時少し前に梅谷氏と後援会長の謝罪とお礼の会見です。涙を浮かべる梅谷氏と女性たち・・・、やり切った私には涙はなく、悔しさでいっぱいです。5区6区有権者が選択した結果で柏崎刈羽原発再稼働へと進むことを懸念し、見えない放射能と未来永劫向き合ってゆかねばならない悲しさでいっぱいです。

折りしも22日は昨年暮れの糸魚川大火から10ヶ月で、整地された被災地現場で「sorry!」と書かれたウインクの蛙を撮りました。その後ろに連なる蛙たちにウインクがないことが不思議です。

そして当選した自民党高鳥氏が、選挙戦で糸魚川大火での実績を力説でしたが、現職国会議員であれば当然のことと自民党支持者の中からも聞こえてきました。それにしても自民の牙城の糸魚川市とはいえ、その岩盤は固くゆるぎないもので、上越市では勝てないことで十日町市や糸魚川市での票の掘り起こしという見事な作戦勝ちで、糸魚川市が惨敗という結果です。

小選挙区新潟6区 高鳥修一 94,292(50.6%) 梅谷守 92,080(49.4%)、2,212票の僅差。糸魚川市 高鳥 16,198 梅谷 9,808(有効投票26,006票 投票率69.76%)、昨年の県知事選よりも自民は糸魚川で 4,278票を上乗せです。 

夜11時過ぎに会場を離れ、暴風雨の中を帰途に着きましたが、横殴りの強風雨でハンドルをとられ大型トラックの対向車にビクビクです。カーラジオで3区無所属の黒岩たかひろ氏が50票差で当選の嬉しい声が伝わってきました。国道を50キロ以下の「slow!」運転は豪雪の時くらいで、深夜1時前に無事に帰宅です。

開票速報に目をやると、自民党と公明党は衆院の3の2に当たる310を超える議席を確保という数字にがく然として、ゆっくり就寝することもできません。これで憲法改正への動きが一気に高まることで、72年間9条に守られてきたきた平和と民主主義、基本的人権重視の社会の仕組みをどうやって次の世代に受け渡していくか、またアベ首相の“前に進める政治”が戦前へとカエル大き過ぎる課題に直面する厳しい衆院選でした。応援してくださった皆さまに深くお礼申し上げます。