危ういところであった。
友人と一泊で釣り旅行に出かけた。
川原で初心者に鮎つりの準備を教えて、さて、私が本格的に釣ろうと立ち上がったそのとき。
なにか、ぼーっとするではないか。熱いときには良くあることだと思いながら竿を出すこと30分程度。・・・何か変だ。おかしい。変だ。やめようか、どうしよう。今やめると友人たちに申し訳ないし、車のこともあるし・・・。我慢すれば・・・。何か変だ。
ここで決断。やめよう。「少し休憩してくるから」と言い残して、道具は川原に置きっぱなしで車へもどる。着替えをして、エンジンをかけて車の中で涼をとる。しかし、頭はぼーっとするし、体中の水分が出たのかと思うほど「どー」と汗が出てとまらない。30分、1時間、まだとまらない。ようやく「うとっ」とひと寝入り。ドアをコンコンとたたく音で目を覚ます。
近くに住む友人が様子を見に来てくれ、彼の車で彼の家まで連れて行ってもらいクーラーのついた部屋で休ませてもらうことになった。そこで、頭を氷で冷やし、さらに水分を取って横になっていてもまだ発汗が止まらない。夕方の5時近くになってようやく発汗も止まった。・・・・これが熱中症なのだろうか。我慢をしなくてよかった。まあ、さんざんな釣りになったし、みんなにも迷惑をかけっぱなしだったが、「鮎つり老人、熱中症で死亡!」なんてことにならなくて良かった。二日たった今日になっても、まだ体調が戻らない。水を飲もう!