Shevaのブログ
サッカー、テニス、バレエ、オペラ、クラシック音楽 そのほか
 



Premier League





マデイスキ・スタジアムの悪夢

Reading 0 -1 Chelsea

Saturday, Oct 14, 2006
Madejski Stadium, Reading

Reading (4-4-2) Hahnemann; Murty (c) (Bikey 35), Sonko, Ingimarsson, Shorey; Seol (Little 62), Sidwell, Harper, Hunt; Doyle, Lita (Long 72).

Sent off Bikey (82) (Booked 76, 82).

Booked Ingimarsson (28), Songo (44).



Chelsea (4-3-3) Cech (Cudicini 5); Ferreira, Boulahrouz, Terry (c), Bridge; Mikel, Essien, Lampard; Shevchenko (J Cole 62), Drogba, Robben (Kalou 81).

Scorers Ingimarsson og (44).

Sent off Mikel (61). (Booked 44, 61).

Booked Terry (51).

きのうのレディングとのアウェイでの試合は、来週宿敵バルサとの試合を控えたチェルシーにとっては痛すぎる結果になった。試合には勝ったものの、試合内容に収穫はない。それどころか守護神ツェフと、セカンドのキーパー、クディチーニが両方、頭部打撲で退場、病院に直行という事態に。

ツェフの負傷は試合開始わずか15秒の、敵のファーストアクションで起こった。すでに交代枠をここで一人使うことに。
クデチーニの方の負傷は、ロスタイム4分のうちの2分経過した次点で起こった。
そのあとテリーが、わずか2分だが、キーパーをつとめた。

クディチーニが完全に意識を失ったのを見たテリーは腕をくるくる回して彼がだめなことをベンチに告げた。こういうときは自分がキーパーをすることはもう決めていたこと。テリーはベンチに向かい、自分のユニホームを脱いだ。そして3人目のキーパー、「イラーリオ」のユニを着る。あら、サイズぴったりじゃない。テリーもキーパーサイズ(でかい)だから。テリーはシャツをパンツにたくし込む。キーパーの手袋はなぜかびしょびしょで、水をしぼって渡される。
モウリーニョはテリーに選手へ伝達してもらう指示を告げる。自分の指を、小指、薬指、中指をひっぱりながら
「パウロは…ブラルーズは…」と的確にポジション変更を伝える。多分。それと、
「もう後2分だからカルーを除いて全員で守れ」と言ってたんじゃないかな。
テリーはピッチに戻り、全員を呼んで指示を伝える。
全員、真剣に聞き入る。スキッパー(=キャプテン)の求心力、さすがです。
場外乱闘まで起こった。ベンチで小競り合い。両チームのスタッフが退場を命ぜられた。
笛はすぐに吹かれた。モウリーニョは相手の監督とは抱擁したが、ピッチ上をにらんでいた。

ドラマはこれだけではなかった。
前半にランパードのFKを敵がOGし、貴重な一点を挙げたチェルシー。
後半に入り、すでにイエローを1枚もらっていたミケルが、テリー(?)を引き倒してボールを奪った相手方選手をひっぱって2枚目をもらった。退場。若いミケルは激昂し、ドログバにピッチに外に連れて行かれた。テリーが声をかける。
モウリーニョは退場するミケルの横でベンチに座ったまま。
「やはり…」彼は思っていたにちがいない。
「ナイーブ・ボーイ」
とモウリーニョは、前回ミケルがイエローをもらった後に彼を下げこう言った。
しかしきょうはもうそんな余裕はない。交代枠はもうあと2枚しかないのだ。
前半にパウロ・フェレイラがひじをいためた時も、モウリーニョは知らん振り。
「わかってくれよ…」
もうあと2枚しかないんだよ。
ミケルが消えた後、モウリーニョはすぐに動いた。シェヴァに代えてジョー・コールを入れた。
このレッドの後、試合は荒れた。選手たちは一触即発。
モウリーニョはドログバのワン・トップ気味にして、中盤を活性化させた。
そして仕上げにロッペンに代えてカルー。
ところがこの後、キーパーが昏倒、テリーが代役という、2分とはいえ、未曾有の危機が発生した。

モウリーニョは試合後の会見でツェフの顔面に膝を入れた選手を批判した。

レディング戦の布陣。
センター・バックはテリーとブラルーズ。
右サイドバックにパウロ・フェレイラ。左のサイド・バックにウェイン・ブリッジ。
中盤がエッシェン、ミケル、ランパード。
FWは左の下がり目にロッペン、中央にドログバ。右にシェフチェンコ。

きょうはターン・オーヴァー。来週のバルサ戦をにらんで、逆ターンオーヴァーだ。いわばちょっと二軍。

もちろんバルサ戦ではトップ下にバラックが入り、中盤の底にマケレレが入るだろう。エッシェンは攻撃的MFに転じる。ランパードは左の(?)攻撃的MF。間に合えば左サイドはアシュリー、コール、センターバックの片方はリカルド・カルヴァーリョ。ブラルーズは右サイドに入るだろう。
そしてきっとFWはシェヴァとドログバで来るのでは。

バルサ戦予想:
4(ブラルーズ、テリー、カルヴァーリョ、Aコール)
4(マケレレ、ランパード、バラック、エッシェン)
2(シェフチェンコ、ドログバ)

きょうは攻撃的なロッペンを入れてきたモウリーニョ。後半はJコールも出てきて復活をアピールした。コールとロッペンはサイドは違うがともにドリブルで持ち込む攻撃的な選手。
後半の最後ではエッシェンもラストパスをドログバに供給し、腕前を見せていた。

きょうの特徴としては、テリーが「リベロ」としてプレーしていた。ボールを持って、ピッチの真ん中を爆走してあがる。かなりトータル・フットボールしていたよ(笑)。その間ブラルーズはいっしょうけんめい守っていましたが。
これはモウリーニョの指示なのだろう。

それからきょうはシェヴァが2列目気味というか、ランパードと同じような位置でパスをもらったりしていて、これもモウリーニョの指示なのだろうが、明らかに下がってボールタッチを多くして自分で打開しろと言われているようだ。

あぁー早くバラックが戻ってきてほしい。バラックというトップ下がいれば、シェヴァは機能すると思う。ミランのカカー、ピルロのように、バラックとランパードが機能してくれればいいのに。ランパードはバラックと同じようなタイプだから消しあうし、難しいのだ、バランスが。

バラックがいたら、1.5列目としてちゃんと機能したら、ほんとの意味で4-4-2でいられるのだ。今はまるで4-3-3とはいえ、確かに、4-5-1にしか見えない。頼みますよ~


What Mourinho said,

レディングのHPに、「怒り狂うモウリーニョ会見がすべて見られるのはここだけ。」有料なので遠慮しときます。来週のハイライトに期待します。
と思ったら BBC Sports にUPされていました。画質超悪。

公式から》

「カルロ(クディチーニ)とぺーター(ツェフ)の容態が心配だ。バルサ戦がなんだっていうんだ。バルサ戦が気になるかって? もちろん。でももっと大事なことがある。それは2人が無事に退院してくれることだ。」

試合後のBBCのインタビュー》

Q:ジョゼ、2人もキーパーを失うなんてさぞかしショックをお受けになったでしょう?

JM:サッカーではあんまり起こりえないことだけどね。1試合で2人もキーパーを失うなんて。でも現実に起こっちゃったんだ。暴力的なチャージだった。でもこれが現実なんだ。チェルシーにはイラーリオというキーパーもいる。イラーリオは若造じゃない。チャンピオンズリーグの経験もある。ポルト時代にバルセロナとも戦ったことがある。僕がバルセロナにいた時代もあったから、2回もだよ。試合経験もたくさんあるし、僕は彼を信頼してるし、チームだって彼を信頼している。
 チームスピリットは、きょうのような困難な状況でも証明されたように、十分次の強敵に立ち向かう準備はできている。でも今のところは、今一番大切なのは、カルロやピーターの容態だ。今の段階では僕はきょうの試合の結果や次の試合のことなんてどうでもいい。彼らの方が心配だ。

Q:医者はなんて?どう診断したんですか?

JM:indication?(診断)なんてないよ、ただ完全に…なんて言うか…(言葉を捜す)

Q:consciousness?(意識?)

JM:意識?(conscious?) 完全に気絶(knock-out)していた。ピーターはドレッシングルームで一度意識を回復したが、数秒後にまた気絶した。カルロの方はよくわからないが、とにかく気絶してた。僕が思うにカルロのほうは、激しく地面に頭を打ち付けた。相手の選手は押しただけなんだ。でも膝を入れたほうは…キーパーがもうボールを掴んでいるのに、濡れたピッチをスライディングしてきて、彼の膝が入った。暴力的な行為だ。

Q:それではあなたは、ハントはわざとペトル・チェフを傷つけたと。

JM:わかりきったことだよ。きみがペトル・チェフに聞いてみたらいい。私は断定はできないが。でもピーターが気を失った何秒か後の彼の行動を見たら明らかじゃないか。

Q:プレーヤーは時として、… あれは事故だったのかそれとも…

JM:レディングはいいチームだよ、体をぶつけあって、がちんこで戦う。これがサッカーだ。こういう試合では避けられないことだ。これがサッカーだ。
キーパーがチャージされたきょうの二つのシチュエイションを見てみると、2回目のは…あの倒れ方がイエローだったんだ。これはしょうがなかった。もう最初のチャージについては僕はもう何も言いたくないね。
 
Q:実力の差があったからこうなったのでしょうか。

JM:私はチェルシーやポルトやもっと小さなチームでも監督してましたから、レディングのやり方は普通なんです。「ビッグクラブのやつらは甘く見てる。俺らがアグレッシブにやればやつらをやっつけられる。やつらは力を出してこない。」てね。これは間違った考え方です。僕のチェルシーに限っては間違ってます。どっかのチームとは違うんだ。こういう戦いには慣れてます。むしろ慣れてないのはテリーがゴールマウスにいたことかな。3分だからよかったが、これが10-15分続いたらどうなってたか。チームはすごくよくやってくれました。

Q:ペーターとカルロが早く良くなりますように。ありがとうございました。


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