今回は『杭州』旅行ならぬ出張報告です!
週末のバイト・北京成蹊会を急遽キャンセルして行っただけあって、一杯笑って食べて飲んでちょっと勉強になった有意義な旅でした。スケジュールがびっしりで観光は少しだったけど、綺麗な街だったなぁ。
メンバーは
・ミコ 店長 語言大学日本語専攻の四年生 のんびりした杭州人女性。。
・T橋君 語言大学 漢語班 北京滞在2ヶ月の日本人 元IT会社 そろばん得意!
・僕 体育大 漢語班+テニス 北京滞在8ヶ月 元カバン屋
・H崎ちゃん 中央戯劇学院 漢語班 北京滞在8ヶ月 オシャレで元気だが口悪い。。
という凸凹コンビでした。さてさてどうなったのやら…。
◇初日
軟臥(一番高い席)で快適な列車の旅を送り、朝8時『杭州』に着きました。北京とは違って、空気は綺麗で湿っていた。店長の両親が車でお出迎え、家へ荷物を置きに行く。ミコ邸は市中心にある西湖から少し離れた郊外。素敵な両親・可愛い妹・おばあちゃんという家族構成。でっかい犬がいて、庭には鶏を飼っていて、麻雀卓があり、カラオケもできる三階建ての素敵な家でした。荷物を置いて、友達のカワイイ運転手「巻巻(マキマキ)」の下、服装市場に繰り出す。いざつ!
この街にある服装市場は普通に工場からのサンプル品やB品が流れるよう。街を歩いていると服屋以外にディスプレイ用のマネキン専門店などが目に付く。街行く人も同業者が多く一杯服の入った黒いゴミ袋を抱えた人ばかり。はてさて、イイモノは見つかるのだろうか?初日は店長が以前買い付けたお店を中心に回りました。試着を重ね×2、ブランドの知名度を吟味し、色展開を考え、ちょっと検品して買い付けしました。僕が頼んで無理やり連れて来たH崎ちゃんは嬉しそうにあれもこれも試着して暴走していました(笑)。彼女のセンスは非常に良くて、意見もガンガン言うから非常に助かりました。ただ、彼女が着て似合うモノ=一般受けするモノではない。これ大事!初日は女物は彼女と店長中心に好感度なモノを買いまくりました。男物は藍染め風のスゥエット、DISELのジャンバー、フレッドペリーのセーター、ポールスミスのシャツと手堅く且つお洒落なモノを買いました。全部で80着位買ったけど、女物は一般受けするベタなモノが少ないという課題が残ったかなぁ…考えてたのは俺だけか?不安だ。まぁ、上出来上出来。
初日の夜は店長ミコの誕生日パーティー!友人がたくさん駆け付け、ケーキを顔につけられてました~楽しかったなぁ。オメデトウ♪僕は肉を喰らいビールを飲んでダイヤモンドゲームもしました。マキマキの「プッシィ!(くそ、ふん!の意)」が響く中、僕は三勝一敗!「俺頭イイんだなぁ~」と錯覚に陥り、すこぶる上機嫌。少し酒飲んで小休止した僕は、帰りの車で大はしゃぎ。H崎ちゃんに「セクハラ!」「キモぃ!」と言われまくった(ちょっと凹む)。。家帰ったら中国流行歌のカラオケ大会と麻雀大会に別れ、また騒ぐ騒ぐ騒ぐ!本当に朝から満喫し過ぎた初日でした。
◇二日目
今日は『平湖』という工場付近の地区に行くため朝7時に起床!のそっと起きたT橋君の気配で僕も起きました。店長・H崎・マキマキの三人は目覚ましを消して二度寝する始末…死んだように寝てる。昨日の「セクハラ!」が響いたので触るわけにいかず、大音量のミュージック(m-flo)で叩き起こしました。運転手マキマキは昨夜、小さい体で踊りまくっていたためかなりダルそう(10代に見えても28。歳には勝てません)。女性陣、グデグデ状態で買い付けに繰り出す。
『平湖』は杭州から北へ行く事、車で2時間ばかし。田舎だが、生地を積んだトラックが多く見られた。ここは工場から一番最初にモノが流れる市場のため、値段も相当安い。午前中は、女性のアウターでファー素材を中心に購入する。CUTIEだとかJJとかの日本雑誌のブランドタグを勝手に服につけていた服がたくさんあって笑えた。そうそう、前職の偽者カバンも売っていた。複雑な気持ちで売れ筋をパッパッと検品して購入する(ごめんなさい)。この辺りから、H崎・マキマキは個人的にも購入していた。ちゃんと、仕事しているから女性は凄い。午後はH崎・俺で組んでもう一つの服装市場へ。スポーツブランドが比較的多い市場だったが、スポーツブランドは全く良い物なし。プーマ・アディダス・ナイキのスポーツ小物も無い。。焦りを感じながらも、2人で突き進む。メンズはちょっと洒落ているムートン素材のコートを50元でゲットしたのが収穫か。レディースはロングコートから、ジャケットなどアウターばかり。「インナーどうすんだ?」と暴走娘を抑える(笑)。後で店長と合流して店長にイイモノを案内する時、暴走娘は「そんなのあったけ?」と全く覚えていない。今日の教訓は僕がしっかり管理しないと、お宝を逃す可能性があるということ(センス良いから尚更勿体無い)。後、卸とは言え、外人だと分ると値段をぼったり・試着すらさせてくれない所もある。H崎ちゃんはむかつく老板(店主)にはボロクソ悪口を日本語で言っていた(笑)。ここで一回買うだけでなくお店として継続的に発注・返品など「商売の関係」をつくるなら、地元の杭州人じゃないと厳しいんだなぁ~と店長のヤリトリを見ていて感じた。中国はやはりコネ社会!人脈こそがモノを言う。そうそう、工場は連絡が取れず断念しました。無理やり行っても、商品が無い可能性もあるからだそう。うーん残念。
夜は店長友人が豪華な中華料理を御馳走してくれました。二人は不動産業とシルク貿易という杭州で一番儲かっている業種(後でハイアットの方に聞く)だそう。こういう豪華な御店に30代そこらのお客が多いのも、今の中国の現状を物語ります。ここの店員さんが「光良」に似ていた。昨日、VCDでこの人の『童話』という名曲をなんども熱唱していたっけ。カラオケでH崎が「光良」を「有野」に似ていない?と言ってから、TV画面の彼が真面目な顔して歌う度に大爆笑。日本人しかこれは分りません。で話を戻すと、その店員が僕を気に入ったみたいで少し気持ち悪かった。トイレに着いてくるし、お茶を注ぐ時も手を握るし…中国は一人っ子政策で極端に男子の数が多いそう。だからホモも多い。「こいつホモ?」と初めて中国で身の危険を感じた。いらない、そんな初体験in China !そして、夜はクラブへ行ってきました。明日も早いのに元気です。本当に。*上の写真はそのレストランで全員集合。肩組んでいるのが光良(有野)似のホモ?店員さん。
最終日は、朝から初日に行った市場の見ていない所を洗う。今日は課題を守って暴走娘H崎ちゃんに振り回されず、どこに何があるかメモり・「インナー見ようねぇ。」とコントロール。その仕事振り店長も僕を見直したようだ。つーか、普通でしょ?8月にオープンしたばかりで、店長もホンワカしているから課題が多い。でも、だから面白いんだけどね。
昼間は体育大のマチヨさん(僕の太極拳の師匠)に紹介してもらったグランドハイアットのセールスMGRと御一緒する。バンコク・天津と来て、今年オープンした杭州へ栄転!30代前半で明るくてパワーのある女性だった。先週、マチヨさんも杭州へ訪れていたため、その時行ったカフェでランチしました♪。西湖の目の前にある高台の建物。テラス越しに、西湖の絶景を見て美味しく頂きました。朝顔の花も咲いており、時折蝶々も遊びに来ていました。この日は非常に良い天気だったので、西湖の周囲を少し散歩しました。汚い中国人のオッチャンも湖付近のベンチに腰掛けていると、水面に照らされてさも有名な詩人か仙人のように見えるから不思議!!!それくらい、壮大で綺麗な場所でした。車も北京みたいにセカセカしていないし、生活がゆっくり。そうそう、杭州人の男性は中国一優しいと言われるそう。杭州人はこの西湖と一緒に癒されて生活しているのが良く分ります。自然が身近にあるていいなぁ♪
午後は武林路というファション街で個人的にお買い物。仕入れをしていたため、高く感じたけど今時の中国人若者が多くいて見ていて楽しかった。男性がこんな服に気を使っているのは北京では考えられないし。僕はミッキーの緑ジャージを60元で購入しました。そして、18時からの列車に乗って帰路に着きました。列車の中で戦利品の値段決め!当然、途中なんども脱線して、決まるのに4時間ばかしかかった(笑)。笑い声が響き、隣部屋に注意される程。本当に濃密なんだかグデグデなんだか良く分らん出張でした♪
◇旅行で覚えた『生きた中国語』
・喰豆腐(チィードォゥフゥ) セクハラの意 女性の体は豆腐のように軟らかいからだそう。by店長
・プッシィ!(漢字分らない) 「ふんっ!」憤慨した時に使う杭州語? マキマキの口頭語(口癖)。
・拿貨(ナァフゥオ) 例えば、「拿貨多少銭?」=卸値でいくら?の意味。
将来あんまアパレルで働く気は無いけど、愛着が湧いた僕はこの店で販売員のバイトをする予定。中国語もプラスになるしね!!実際働いてみないと分らん事も多いし、ある種の責任感も生まれたからかな。まぁ、何でもやってから考える性分だからさ。