黄熱ワクチン。これまでも何かと話題になってきました。一部アフリカの国(ぶっちゃけてしまえば、スーダンの割と正式な某所で、管理人の目の前で目撃した!!)では接種証明のイエローカードの架空発行が横行してみたり、2013年には、それまでの10年間有効を終生有効だとWHOが取り決めたり。
しかし今回、赤ちゃんのとき接種したら数年後に抗体レベル保っているのは半分しかいないからブースターが要るという報告。
- 9-12カ月で黄熱ワクチン接種した群、マリとガーナでコホート(n=587と483)。
- マリでは、接種後に基準値(0.5IU)以上の抗体保有が96.7%だったのに対し、4.5年後の測定では基準以上も以下も含めて69.7%しかなかった(うち19.3%は基準以下)。
- ガーナでは2.5年後の測定。基準以上の抗体保有は30%、基準以下でも抗体保有は11.7%。
9-12カ月で黄熱ワクチンの集団接種を実施するのは、流行地の子供たちですから、トラベルワクチンとしての黄熱ワクチンの話題としてはちょっと論点がずれるかもしれません。が、WHOがイエローカードは一生有効! 10年有効というのは廃止!と宣言したのは記憶も新しい(それでも6年経ってるのですね。時間は速い)ところですから、これからWHOがどういう対応するのか興味あるところです。
Yellow fever vaccine in a single dose does not offer lasting protection to all children: Study