新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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ダニがもたらす厄介事は脳炎にとどまらず、ベジタリアン強制!

2016-10-14 00:05:05 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

SFTSやダニ脳炎で、ここ最近、日本国内でも脚光をあびつつある「ダニ」。ダニが引き起こす厄介ごとは感染症にとどまらず、肉アレルギーが注目されています。

  • ダニに噛まれてから、肉アレルギー発症することが2007年から知られてきている。
  • アレルギー症状は、肉類を食してから2~10時間後にあらわれる。原因はダニの唾液中のタンパクといわれている。
  • 発症前にダニに咬まれていることが共通点だが、なかには6か月も以前ということもある。鶏肉と魚類は大丈夫だが、多くの患者はすべて肉類を食べない選択ととることが多い。
  • The Lone Star tickは米国全土にいるが、アレルギーは南西部に多く、この地域ではwhite taildeerを飼っている。
  • ダニ咬傷によるアナフィラキシーショックはオーストラリア北海岸でピーナッツアレルギーと同じぐらい頻繁に見られている。

地域的には限定されていますが、気になる新事象です。ダニに咬まれたのを機会にベジタリアン転向してメタボ回避となれば災い転じて福となす・・となりそうですが、そういう風に考えられる米国人やオーストラリア人は少ないでしょうから、厄介ごとですね。

 https://www.theguardian.com/society/2016/oct/07/tick-bites-that-trigger-severe-meat-allergy-on-rise-around-the-world?CMP=share_btn_fb
Tick bites that trigger severe meat allergy on rise around the world

‘Tick-induced mammalian meat allergy’ reported in Europe, Asia, Central America and Africa but most prevalent in parts of Australia and the US

 

 


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