ハッジ巡礼も終盤に近づいた現在、サウジアラビアにいる巡礼者からMERS感染は報告されてきていません。しかし単なる幸運ということでもなくて、巡礼者数が半減とか、国内のサウジ人にほとんど巡礼させないとか、相当強烈な施策によるもののようです。
- サウジアラビアのメッカ巡礼、終盤にさしかかるが、現時点でMERS-CoV感染の報告はない。
- 現在、外国からの巡礼者は138万人、国内のサウジ人に発給された巡礼許可は11.7万人分しかない。これらを合計すると今年の巡礼者は150万人ほどになり、昨年実績320万人に比べて半減している。
- その理由はMERS-CoVの発生によるものがひとつ、もうひとつはグランドモスクの増築工事(220万人の巡礼者!を受け入れられるようにキャパ増大計画)のためである。
- 今年はこれまでに、巡礼許可証を所持していないことを理由に7万人を入境拒否し、所持せず巡礼したことを理由に3.8万人を逮捕!している。
つまり、これまで言われてきた400万人のイスラム教徒がメッカに集まる!という状況にはなっていないわけです。許可証を出さない・追い返す・逮捕するといった手段も万単位で発動しながら、さらには地元のサウジ人の入境を大幅に制限して、何とかコントロールできているようです。
感染者なしでハッジ巡礼を乗り切っても、それは”奇跡”ではなく”努力の成果””行けなかった巡礼者の涙の上”といえるのかもしれません。
ソースはDAWN.com
http://dawn.com/news/1049700/islam-strictly-forbids-terrorism-says-grand-mufti-in-hajj-sermon
and
Islam strictly forbids terrorism, says Grand Mufti in Hajj sermon
Updated 2013-10-14 19:27:12